J1名古屋は2日、元日本代表FW金崎夢生(31)に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表した。同クラブの感染者は初となる。小西工己社長(60)がオンラインの記者会見で公表した。
クラブによると、金崎は5月29日のグループ練習前に体温が36・1度だったが、練習後に発熱とけん怠感、頭痛を訴え、38・5度に上った。練習が2連休だった30日は37・2度、31日は36・2度だったが、全体練習再開初日の今月1日朝に再び発熱とけん怠感、頭痛を訴え、38・0度となったため練習を欠席した。
金崎は1日に愛知県内の病院でPCR検査を受け、2日に陽性反応が出た。現在は36・3度に下がり、県内の病院に入院して体調回復に努める。金崎は5月14、15日に神奈川県の親類宅を自家用車で訪ねた以外、4月初旬から豊田市に滞在していた。
現在、チーム内に感染者や風邪の症状がある選手・スタッフはいないという。クラブは2日からトップチームの練習を休止。今後は保健所の指導のもとで濃厚接触者の特定を進め、練習施設やクラブハウスの消毒などを行う。金崎は先月27~29日のグループ練習に参加していたが、「3密」を避け、他の選手との接触プレーがなかったと説明した。
クラブはこの日、金崎の感染についてJリーグに報告した。小西社長は「これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策をさらに強化し、選手・スタッフ、関係者全員に再度、周知・徹底を図っていきたい」と話した。