【川崎】グラウンドで“マイバケツ”運ぶ 中にはペットボトル、3密防止の給水策

自分専用のバケツを持って、お互いの距離をとりながらグラウンド入りする川崎の(手前左から)イサカゼイン、車屋、斎藤ら(川崎提供)
自分専用のバケツを持って、お互いの距離をとりながらグラウンド入りする川崎の(手前左から)イサカゼイン、車屋、斎藤ら(川崎提供)

 川崎が2日、川崎市内の麻生グラウンドで3月下旬以来、約2か月ぶりに全体練習を再開した。新型コロナウイルスの感染対策として、各選手がペットボトルを入れたマイバケツを持ってグラウンド内を移動。練習前には医療従事者へ、感謝の思いを込めて拍手を送った。7月4日のJ1再開に向けて、万全の態勢で調整を進めていく。

 異様な光景だった。約2か月ぶりの全体練習。久しぶりにチームメートと顔を合わせ、笑顔でグラウンド入りする選手たちだったが、手にはなぜか赤いバケツが…。オンラインで取材に応じた主将のDF谷口は「ペットボトルを各自がバケツに入れて運びました。極力感染拡大を防ぐためにやれることはやっていきたい」と意図を説明した。

  • 氷水が入ったバケツ(川崎提供)
  • 氷水が入ったバケツ(川崎提供)

 全体練習再開前にトレーナーやドクター、現場スタッフを含めてコロナ対策を話し合った。そこで浮上したのがマイバケツだ。従来の給水では、大型のクーラーボックスにペットボトルを入れていたが、飲むときに選手が集まるため“密”になることを懸念。さらに暑くなってきたこともあり、熱中症対策も考慮。各選手は自身の背番号が書いてある氷水入りのマイバケツにペットボトルを入れて、持ち運ぶことになった。

 練習メニューが変わる度にバケツを持っての移動にも、FW小林は「プロサッカー選手は準備してもらうのが当たり前でしたけど、学生の時は自分でやっていたので気にはならなかったですね。帰りにバケツを忘れてしまって、グラウンドまで取りに行くのがめんどくさかったですけど、慣れれば大丈夫」と話した。

  • J1クラブの全体練習状況
  • J1クラブの全体練習状況

 練習前に密閉を避けるためにグラウンドで行った青空ミーティングでは、医療従事者へ30秒間、拍手を送った。谷口は「直接は届かないですけど、医療従事者の方はもちろん、スーパーで働いている方や危険を顧みずに働いてくれていた方々に、みんなで何か伝えたいよねと話していた」と感謝の思いを込めた。

 全体練習は再開したがこの日、隣接する東京で新たに34人の感染が確認されるなど気が抜けない状態が続く。「自分たちがサッカーができる環境はどういう方々のおかげなのか感謝しないといけない」と鬼木達監督(46)。2年ぶりのJ1制覇に向け、万全の感染対策でリーグ再開へ向かって行く。(井上 信太郎)

 ◆主なJ1クラブの感染予防対策

 ▼マスク 浦和は飛まつ拡散防止と肺活量を鍛えられる特殊素材のマスク、湘南は体感マイナス15度の冷感効果があるネックウォーマー型のマスクを着用。

 ▼給水 鹿島など大半のクラブは各選手の背番号を記入したペットボトルを使用し、共用を回避。

 ▼検温 神戸は練習施設に入場時、駐車場エリアでドライブスルー検温と体調確認を実施。

 ▼消毒 F東京など各クラブはボール、マーカーなどの用具を練習前後にアルコール消毒。

 ▼洗濯 神戸は練習着の洗濯をクラブスタッフではなく、各選手が自宅で行っている。

自分専用のバケツを持って、お互いの距離をとりながらグラウンド入りする川崎の(手前左から)イサカゼイン、車屋、斎藤ら(川崎提供)
氷水が入ったバケツ(川崎提供)
J1クラブの全体練習状況
すべての写真を見る 3枚

サッカー

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請