高田川親方 弟子の勝武士さんのコロナ感染死に「誰からも愛される大事な家族を失った悲しみは言葉にできません」

高田川親方
高田川親方

 5月13日に弟子の三段目力士・勝武士(しょうぶし)さんを新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で亡くした大相撲の高田川親方(元関脇・安芸乃島)が1日、日本相撲協会を通じてコメントを発表した。 高田川親方がコメントを出すのは、勝武士さんが亡くなってから初めて。親方自身もコロナに感染し一時は入院するなどしたが、回復を経てこの日、その心境を明かした。

 コメントは以下の通り。

 

 「この度は大変ご心配をおかけいたしました。医療従事者のお力添えを得まして、健康状態もようやく回復いたしました。

 ただ残念ながら、大切な家族であり弟子である勝武士が新型コロナウイルスによる多臓器不全で亡くなりました。医療機関が切迫した時期と重なっていましたが、相撲協会の対応もあって重篤化する前に入院できたので、元気で帰ってきてくれるものと信じておりました。しかし容体が急変し、1か月以上の闘病の末帰らぬ人となりました。私の体調回復を待っていたかのような最期でした。

 勝武士は相撲のみならず、初切でも活躍したムードメーカーでした。私が部屋を興す前、彼が中学1年生の時に初めて出会い、1番最初に声をかけたのが勝武士でした。「俺が親方の本当の1番弟子だ。」といつもうれしそうに話していた顔が忘れられません。

 誰からも愛される大事な家族を失った悲しみは言葉にできません。しかし前を向き、これからも勝武士と一緒に部屋一丸となって頑張って行こうと、最期のお別れでみんなで誓い合いました。

 現在力士たちは意欲的にトレーニングに取り組んでおり、7月場所に向けて徐々に本格的な稽古を再開する予定です。

 最後に、尽力してくださった医療従事者の方々、励ましてくださったファンの皆様には大変感謝しております。本当にありがとうございました」 高田川 勝巳

 ◆勝武士さんらのコロナ感染経過

 ▽4月4日~5日 38度台の発熱。師匠らが保健所に電話をかけ続けたが、つながらず

 ▽4日~6日 近隣の複数の病院に依頼したが、受け付けてもらえず

 ▽7日 近隣の医院にも相談したが、医療機関は見つからず

 ▽8日 熱が下がらず血たんが見られたため救急車を呼んだが、なかなか受け入れ先が決まらず、夜になって都内の大学病院に入院。簡易検査の結果は陰性

 ▽9日 状態が悪化し、別の大学病院へ転院

 ▽10日 PCR検査で陽性と判定

 ▽19日~ 病状が悪化し、集中治療室で治療を受ける

 ▽25日 協会は高田川親方、白鷹山ら計6人の陽性を発表

 ▽30日 高田川親方ら6人が退院

 ▽5月13日 勝武士さんが、コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため逝去

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