【MLB】シーズン中止の可能性浮上か…選手会は試合数&年俸増プラン提案も

 開幕が延期となっている米大リーグ(MLB)のシーズン中止の可能性が31日(日本時間1日)、浮上した。スポーツ専門局ESPN(電子版)によると、オーナー側にシーズン中止を望むグループがあるという。

 3月中旬に新型コロナウイルス感染拡大の影響でキャンプ中断、オープン戦打ち切り、開幕延期が決まったMLB。オーナー側は6月中旬からキャンプを再開させ、7月4日から82試合のレギュラーシーズンを行う計画をまとめて選手会に提案していた。

 だが、選手会は反発。3月に一度は、試合数に比例した年俸を支払うことで合意していたが、オーナー側のプランでは無観客試合になることなどを理由に、さらに年俸を削減することになっていた。年俸によって削減額に違いはあるが、40億円以上の年俸だったエンゼルス・トラウトは約80%減が濃厚。試合数に応じた年俸を支払うことを要求していた。

 複数の米メディアによるとこの日、選手会側は新プランを提示。6月30日から10月30日までに114試合を行い、年俸も試合数に比例して支払うことを求めている。オーナー側の提示したプランよりもレギュラーシーズンが32試合増。選手会の要求通りに年俸を支払うと、球団の経営が厳しくなることなどから、オーナー側からもシーズン中止を検討せざるを得ないという声が上がっているようだ。

 7月4日開幕のためには今週中の合意が必要との報道もあるが、オーナーと選手会の溝はいまだに深い。長い歴史を持つメジャーリーグだが、これまでシーズン中止は一度もない。米国では、新型コロナウイルスで世界最多10万人以上の死者が出て、175万人以上の感染者が出るなど被害は大きく、人種差別問題などにも発展している。

 ◆主なMLBの日程延期と中止

 ▼1918年 第1次世界大戦激化で9月2日でペナントレース打ち切り。通常より28試合前後短縮。ワールドシリーズは史上最速の9月5日から開催。

 ▼72年 4月1~13日まで選手会ストライキで開幕は15日となり、各球団の消化試合は153~156試合に。

 ▼81年 6月12日から選手会ストライキで50日間中断し計713試合が中止に。そのため、この年だけシーズンを前後期制で行った。

 ▼85年 8月6、7日に経営者側のロックアウトで2日間中止も、後に消化する。

 ▼94~95年 選手会のストライキで8月12日から中断。双方譲らず史上唯一、ワールドシリーズも中止となった。クリントン大統領(当時)の調停も不調に終わり、スト解除は翌年の4月2日。公式戦だけで合計938試合が中止となった。

 ▼01年 9月11日の同時多発テロで6日間全試合が中断。その試合はレギュラーシーズンの後に回して消化した。

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