今年から始動、北海道初の野球独立リーグが一足お先に開幕

5回終了後は選手総出でグラウンド整備を行った
5回終了後は選手総出でグラウンド整備を行った

 今季、初年度を迎えた道内初の野球独立リーグ「北海道ベースボールリーグ」が30日、美唄市営球場で開幕戦を行った。記念すべき一戦はレラハンクス富良野BCが9―4で美唄ブラックダイヤモンズに逆転勝ち。新型コロナの影響で開幕は約1か月遅れたが、9月末まで73試合を予定する。地域と一体となって道内球界を盛り上げていく。

  • 8回2死満塁、走者一掃の適時三塁打を放つ富良野の伊藤
  • 8回2死満塁、走者一掃の適時三塁打を放つ富良野の伊藤

 北の大地に、ようやく球音が響いた。気温27度。選手たちが汗を流しながら元気いっぱいにボールを追う。プロ野球の日本ハムの本拠地開幕戦は3月24日に予定されていたが新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となった。本来ならGW前後にはスタートする高校、大学、社会人の野球の公式戦も中止。道内初の独立リーグが今季初となる道内公式戦となった。スタンドから見守った出合祐太代表(37)は「これだけ協力が増えて町の皆さんに動いていただいた。感謝です」と感慨深い様子だった。ボランティア含めスタッフ約30人が集まった。

  • 球場に貼り出された感染拡大防止のための「7つの習慣化」の取り組み
  • 球場に貼り出された感染拡大防止のための「7つの習慣化」の取り組み

 本来は2日に開幕予定だったが約1か月遅れとなった。無観客とし、感染症拡大の防止として「7つの習慣化」の取り組みを書いた紙を球場に張った。関係者や報道陣は入場時に検温と消毒。選手は試合中、円陣を組まず、控え選手はマスクを着用した。得点が入っても“エアーハイタッチ”で喜んだ。

 所属選手は全寮制だ。美唄は廃校となった学校のグランウンドで練習する。リーグが紹介する地元企業などで、働きながらの野球だ。老人ホームで調理補助を担当する富良野の輪田涼投手(23)は午前4時過ぎに出社、午後から練習する。野球を優先してシフトを配慮されるなど周囲の応援も励みになっている。メロン農家で働く選手もいる。

 プロにつながるステップアップの場とする。育成や経験値を積むことが目標のため優勝を争うのはリーグ戦の最後の5試合のみ。「プロ行くなら判断力、思考力が問われる」(出合代表)と自主性を重んじるため監督もいない。昨年、NPB2球団のトライアウトを受けた輪田は「成長してプロ第1号になりたい」。雲一つない青空の下から夢への一歩がスタートした。(西塚 祐司)

 ◆北海道ベースボールリーグ 道内初、国内4番目となる野球の独立リーグ。昨年に設立を発表した。今季は美唄、芦別、石狩、砂川の4都市で開催。全73試合を行うが、優勝を決める試合は最後の5試合で、そのうち3勝した方が優勝となる。現在は2チームで選手数はレラハンクス富良野BCが17人、美唄ブラックダイヤモンズが14人。21年は「石狩レッドフェニックス」が参入。22年以降に砂川市のチームが参加を予定している。

5回終了後は選手総出でグラウンド整備を行った
8回2死満塁、走者一掃の適時三塁打を放つ富良野の伊藤
球場に貼り出された感染拡大防止のための「7つの習慣化」の取り組み
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