J1が7・4再開…村井チェアマン、苦渋の決断「最大公約数を取った」

2月に行われたJリーグキックオフカンファレンスで勢ぞろいしたJ1各チームの選手たち
2月に行われたJリーグキックオフカンファレンスで勢ぞろいしたJ1各チームの選手たち

 新型コロナウイルスの感染拡大で中断していたJリーグは29日、オンライン上で臨時実行委員会を開き、J1を7月4日、J2とJ3を6月27日から無観客で段階的に開催することを決めた。村井満チェアマン(60)は「最終的に最大公約数を取った」と地域間の感染格差を考慮したと説明。またリーグ再開前にJ1からJ3まで全56クラブの選手、スタッフを対象にPCR検査を実施する方針も明かした。

 苦渋の決断だった。予定を1時間半以上オーバーし、3時間半に及ぶ実行委員会を経て、J1は7月4日、J2、J3は6月27日から開催することを決めた。村井チェアマンは「J1は(緊急事態宣言の解除が遅かった)1都3県北海道など大都市のクラブの比重が高く、選手のコンディショニングを重視する声が多くあった。J2、J3は地域格差はあるが、1週早いタイミングでスタートできるという声が多かった」と段階的再開を選択した理由を明かした。

 本来は一斉開催を考えていた。リーグ側は今後、新型コロナの感染拡大の第2波、第3波が訪れることを考慮。さらに台風などで試合が流れることも踏まえ、最終節を予定している12月20日までに予備日を多く設定する考えだった。グループトレーニングの再開から試合まで4週間は必要という医学的見地を満たしていることから、6月27日の再開を希望した。

  • J1の東西グループ分け

    J1の東西グループ分け

 一方、緊急事態宣言の解除が遅くなった関東や関西のクラブは、約2か月チーム活動を停止。可能な限り準備期間を設けたい意向から、7月4日の再開を希望していた。村井チェアマンは「複合案、変則案を議論しながら、最終的には最大公約数を取りつつ結論に至りました」と明かした。

 この時期の再開でも、リーグ戦の全試合を消化できるメドはついている。チームの移動による感染拡大のリスクを抑える目的で、再開後1か月程度はJ1、J2、J3それぞれを東西の2グループ(J1は東10、西8クラブ)に分け、近い距離のチーム同士の対戦を優先する。再開後の日程は6月15日をめどに発表される。

  • Jリーグ今季の流れ

    Jリーグ今季の流れ

 また、政府が7月10日以降は5000人、もしくは収容率50%以下でのプロスポーツの興行を認める方針としており、「無観客で数節消化し、大きな問題がなければ、段階的にお客様を迎える準備を整えていきたい」と見通しを示した。

 2月25日にプロスポーツで最も早く中断を決断したJリーグ。今月16日に再開したドイツ・ブンデスリーガを参考にした、プロトコル(指針)の整備が進んでいる。「サッカーを通じて、地域国民の皆様になにがしかの元気を与えたい」と村井チェアマン。いよいよ、サッカーのある日常が帰ってくる。

  • J1クラブの活動状況

    J1クラブの活動状況

 【ルヴァン杯と天皇杯の今季大会方式】

 ▼ルヴァン杯 J2松本は不参加とし、J1の15チームを近隣の3チームずつ5組に分け、1回戦制総当たりで1次リーグを実施。各組1位とACL出場の3チームを加えた8チームで準々決勝から決勝まで1回戦制でトーナメント戦を行う。2月に消化済みの1節分の扱いは今後、協議する。

 ▼天皇杯 参加チームを88から50に縮小し、開幕日を5月23日から9月16日に延期した。4回戦までアマチュアチームが戦い、準決勝からJ1上位2チームが参戦。準々決勝からJ2とJ3の優勝チームが参加する方式を検討している。

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