【2017年6月1日】張本智和が水谷隼を破る 13歳が初の世界選手権で大金星

スポーツ報知
世界選手権を終え、ドイツから帰国した張本智和

 13歳が世界を驚かせる金星を挙げた。2017年6月1日に行われた世界選手権個人戦(ドイツ・デュッセルドルフ)男子シングルス2回戦。当時、世界世界ランク69位だった張本智和が、リオ五輪銅メダルで同6位の水谷隼を4―1で撃破した。

 13歳での日本代表入りは、男女を通じて史上最年少だった。「自分が一番弱い」と臨んだ大会で、1回戦で同106位のヌイティンク(ベルギー)に4―0のストレートで快勝。男子日本代表の倉嶋洋介監督の抜てきに応えると、水谷への挑戦権を手にした。「憧れであり、いつか超えたい存在」。公式戦は初対戦。14歳上の日本のエースと試合ができる喜びを胸に、立ち上がりからアグレッシブに攻めた。

 最初の2ゲームを奪って勢いに乗ると、第3ゲームは14―12。第4ゲームを落とし、第5ゲームも9―5から3連続失点と追い上げられたが、ギアを上げて逃げ切った。勝利の瞬間は静かにラケットを置き、両手を突き上げると「今まで卓球をやってきた中で一番うれしかった」と感慨に浸った。

 その後も勝ち進み、準々決勝では世界3位の許シン(中国)に1―4で敗れたが、大会史上最年少で8強入りを果たした。だが「うれしいけど、ここまできたらあと1勝してメダルが取りたかった。記録よりも1枚のメダルが欲しかった。あと3年しかないんですけど、東京五輪で金メダルを取りたい」。試合後の取材エリアで話す姿、志の高さに飛躍を確信した。

 張本の存在が世界に知れ渡った大会から3年。69位だった世界ランクは4位と、金メダルを狙える位置にいる。延期された東京五輪まで、残り1年。どんな成長を見せてくれるのか、楽しみだ。(卓球担当・林 直史)

スポーツ

×