藤光謙司、今季は普段できない調整法や練習に挑戦できる年…リレーコラム

藤光謙司
藤光謙司

 約1か月半の緊急事態宣言期間中は、競技場に行かず、自宅や公園を中心に練習していました。走らないと刺激が入らない筋肉もありますし、場所の制約も大きい。ただ、精神的なストレスを考えると、できないことばかり考えすぎないのも大事なことなのかなと思います。今季を思い切りプラスに捉えれば、普段のシーズン中ではできない調整法や練習に挑戦できる年だと思っています。

 例えば、高地トレーニングなどをやってみてもいいかなと考えています。今年の日本選手権は9月下旬~10月上旬の開催なので、夏に国内の高地で調整するチャンスかなと思っています。自分に合うのかどうか、試す価値はある。うまくいけば、五輪本番の来季の調整にも生かすことができます。

 今回のコロナ禍で、スポーツ界は大打撃を受けていますが、苦しいのはどの産業も同じ。スポーツが様々な産業と手を取り合い、連携して支え合う世界観が感染拡大収束後に広がると信じています。アスリートは現在、様々な大会が中止となり競技力を発揮する場を失っていますが、SNS上などで様々な発信をすることで与えられる影響力もあります。競技以外の発信力もうまく利用し、世間に意見を伝えることは、コロナ収束後に競技が再開しても意識的にやり続けてほしいと思いますね。

 今月1日で34歳。競技に関しては、できる限り年齢問わず、やり方や方法は自分流で変わらずやり続けたいと思ってます。東京五輪が大きな区切りという形にはなりますが、1年後にどう考えているかは分からない。目指すアスリート像も一年一年、変化していくものです。やるべきことをやり、芯をぶらさないようにしながら、新しいものを取り入れて柔軟に変化できる選手になりたい。何事もしっかりと貫いて、やり切りたいですね。

 ◆藤光 謙司(ふじみつ・けんじ)1986年5月1日、さいたま市生まれ。34歳。世界陸上は2009年ベルリン大会で初出場し、17年ロンドン大会の男子400メートルリレーで銅メダルに貢献。五輪は16年リオ大会200メートルで初出場し、予選敗退。200メートル自己記録は日本歴代4位の20秒13(15年)。182センチ、69キロ。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 バックナンバー申し込み 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請