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【日本ダービー 京大大学院卒・牟禮記者の特別講座】1、動作解析ディープにインパクトに学べ 2、早生まれが有利 3、無観客で1番人気勝率アップ

バテない走り方をしていたディープインパクト史上
バテない走り方をしていたディープインパクト史上

◆第87回日本ダービー・G1(5月31日・芝2400メートル、東京競馬場)

 京大大学院を修了した異色の競馬担当、牟禮聡志記者が日本ダービー(31日、東京)の「特別講座」を開講した。とはいえ、春のG1予想は高松宮記念から泥沼の8連敗中。“しくじり先生”では心もとない!?ということで、さらに経験豊富なスペシャリストの力も借りて、勝ち馬をあぶり出すために必要な3つの視点から解説する。

 <1>速い馬はどのような走り方をしているのか? その特徴が分かれば、馬券的中の可能性もアップするはずだ。スポーツ工学・情報科学を専攻する慶応義塾大学の仰木裕嗣教授は、アスリートだけでなく競走馬の走り方も分析している。スポーツ科学の専門家に3冠馬・ディープインパクトの走りを見てもらって、速い馬の特徴を学ぶ。

 陸上選手でも競走馬でも、望ましい走り方の条件は同じ。一般的に短距離走では「大きく前に足を繰り出さないことが、減速を抑えるには得策です」。馬でも前脚の踏み込みが小さい方が、後脚のキック力を最大限に活用できるという。

 ディープの走法を06年の有馬記念の映像から解説してもらった。「後肢が、胴体の下まで大きく前方に振り出されて着地している点」と「前肢は前方ではなく、むしろ頸部(けいぶ)の付け根の下に近い場所で着地している点」が特徴的。後脚は大きく、前脚は小さく振り出す傾向にあり、「極力、減速を受けないような着地位置である」と、力をうまく利用していた。

 さらに、ディープはバテがみられない走りをしていた。仰木教授が今まで観察した多くの馬は、1周目と2周目で走り方が異なる。「(疲れがたまった通常の馬は)2周目では後肢がまだ着地している間に前肢の反手前脚が着地しています。(後肢で)アクセルを踏んだまま、(前肢で)ブレーキをかける状態に陥ります」。このバテた走り方が、ディープには見られなかったという。馬は後肢からの推進力が前脚よりも大きく、いかにキック力を利用するかが重要になる。

 では、この走り方に似ているのはどの馬か。私がレース映像をスロー再生で何度もチェックした結果、ディープ産駒のサトノフラッグに行き着いた。父の主戦だった武豊が報知杯弥生賞ディープインパクト記念を勝った後に「本当にお父さんの中山で走っている時の感じ」と話した言葉を素直に信じたい。

 <2>ここ4年連続で、1月~2月上旬に生まれた馬がダービーを制している。春が出産シーズンの競走馬は3、4月生まれが大半。1月生まれは全体の約5%とあって、驚異的な成績だ。1月生まれのサリオスを生産したノーザンファームの中島文彦場長は「育成において結果的に有利になることもあるし、早いデビューにつながる可能性はある」と他馬より早く生まれるメリットを挙げた。

 大物は秋の新馬戦から使う傾向があったが「早い時期にデビューしてクラシックを狙うのは最近の流れ」と、ローテの考え方が変わったことも影響。サリオスも開幕週の新馬戦を勝ち、夏は休養に充ててG1の朝日杯FSまで3連勝と、余裕を持たせた日程で成長を促してきた。

 1月は北海道が最も寒い時期。この時期の出産と生後の管理には難しさを伴うが、「10年以上前から研究してきたノウハウがある。その結果が近年に出てきているかな」と技術の進歩でデメリット解消。今年はサリオス、アルジャンナ、サトノインプレッサの3頭が1月生まれ。これらがコントレイルの2冠を阻止するか。

 <3>無観客競馬が、1番人気馬に追い風となっている。2月29日から先週までの912競走で、1番人気は勝率34・3%をマーク。昨年同時期の勝率30・4%から成績が向上した。競馬場全体が静かで、音に敏感に反応する馬にとってはストレスがかからない環境だ。

 調教師も1番人気の高勝率を実感する。佐々木晶三調教師(64)=栗東=は同期間に1番人気を9回出走させ【7/1/0/1】で勝率77・8%と絶好調。「お客さんがいっぱいだと、競馬場に来てからレース前までに興奮してしまう馬もいて、それまでのロスが大きい。(無観客で)力通りになりやすいのかな」と、レースまでの不確定要素が減ったことを指摘した。

 昨年は11万人超が詰めかけたダービーも、今年は無観客。寂しさは大きいが、馬は全力を出し切れる状況といえる。1番人気が確実視されるコントレイルには追い風だ。

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