【2019年5月26日】昨シーズンの大学駅伝で国学院大の躍進を確信した日

昨年の関東学生対校選手権男子2部5000メートルと1万メートルで日本人トップになった浦野雄平(左)と同ハーフマラソンで優勝した土方英和
昨年の関東学生対校選手権男子2部5000メートルと1万メートルで日本人トップになった浦野雄平(左)と同ハーフマラソンで優勝した土方英和

 例年であれば5月中~下旬に関東学生陸上競技対校選手権(関東インカレ)が開催される。長距離選手にとっては箱根駅伝と並ぶ2大イベントだ。

 1919年に第1回大会が行われた関東インカレは、1920年に始まった箱根駅伝より長い歴史を持つ。各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦として総得点を争う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生による3部に分かれる(1部の15、16位と2部の1、2位が翌年、入れ替え)。1部と2部は短距離やフィールドを含めた総合力で決まるため、青学大や駒大など長距離・駅伝をメインに強化している大学は2部に属しており、長距離種目に限ると1部と2部に大きな実力差はない。母校の名誉をかけた関東インカレで求められるものは駅伝と同じく「速さ」より「強さ」。「関東インカレは箱根への道につながる」と言われる。

 昨年の関東インカレでは国学院大の躍進が際立った。

 夏のように暑かった最終日の5月26日。2部ハーフマラソンで主将の土方英和(当時4年、現ホンダ)が1時間5分18秒で優勝した。「絶対に勝たなければならないレースでした。自分の使命は優勝だけと思って臨みました」ときっぱり話した。

 続いて行われた2部5000メートルではエースの浦野雄平(当時4年、現富士通)が14分6秒98で日本人トップの6位と健闘。「日本人トップは取れたけど、表彰台は遠かった」とうれしさと悔しさが入り交じった表情を見せた。浦野は初日(23日)の2部1万メートルでも日本人トップの4位。「5000メートルでも絶対に日本人トップだけは取るつもりだった。これで、1万メートル、ハーフマラソンの長距離主要3種目で国学院大が日本人トップを占めることができました」と浦野は胸を張った。

 閉会式が終わった後、土方と浦野に2ショットの撮影を依頼すると、快く応じてくれた。「チームの雰囲気は最高です」土方は充実感あふれる表情で話した。この時、私は、19年度の大学駅伝シーズンで、国学院大の躍進を確信した。

 学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月)。最終6区で土方が4位から大逆転劇を演じ、3大駅伝を通じて初優勝を飾った。箱根駅伝(今年1月)ではチーム史上最高の3位。2019年度のチームテーマ「歴史を変える挑戦」を成し遂げた。

 今年の関東インカレは新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月開催が中止された。延期の日程は決まっていない。

 30年前、私は一度だけ関東インカレ1万メートルに出場した(優勝した日大の谷川義秀選手に、ちょうど1周差をつけられたけど)。記者として、一個人としても、関東インカレがない5月は寂しい。

 1年前、関東インカレで大活躍した土方と浦野の笑顔は輝いていた。また、競技場で、彼らのような笑顔を見られる日が戻ることを願っている。(箱根駅伝担当・竹内 達朗)

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