【2017年5月27日】桃田賢斗、再起の27分間…実戦復帰に込めた「感謝」の思い

2017年5月27日の復帰戦に勝利し、息をつく桃田賢斗
2017年5月27日の復帰戦に勝利し、息をつく桃田賢斗
桃田は懸命にシャトルを追った
桃田は懸命にシャトルを追った

 2017年5月27日、バドミントン男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)が、違法賭博問題による無期限資格停止処分を経て約1年2か月ぶりに実戦復帰。日本ランキングサーキット1回戦をストレート勝ちした。

 27分間の復帰戦を、桃田は「一点一点ではなく、一球一球を大切にできた」と形容した。この言葉は、今でもはっきり覚えている。試合が終わり、観客席へ5度ほど頭を下げた姿。インタビューでは、何度「感謝」という言葉を使っただろう。「今日はゼロからのスタート。今日みたいに応援して下さる皆様や支えてくれた皆様のためにも、一生懸命頑張っていきたい」という思いに、失いかけた選手キャリアを再び歩める幸せが凝縮されていると感じた。

 18年から本格的にバドミントン担当となり、桃田の再起の道のりを間近で見てきた。18年世界選手権で初優勝すれば、「もう一度チャンスをくれた、日本の方々への感謝の気持ちがあった」と、ユニホーム左胸の日の丸に、そっとキスをした。昨夏のジャパンOPを2連覇した時には「2連覇できるか自信はなかった。こんな多くの方に応援してもらって…」と、感極まって声を震わせた。復帰初戦の日に何度も繰り返した「感謝」の言葉は、真心からのものなのだと、折に触れて感じさせられてきた。

 今年1月。マレーシア遠征中の交通事故で、右眼窩底骨折。生命さえも脅かされる災難に襲われても、桃田は「一日も早く皆さまの前でプレーし、感謝の気持ちを表現できるよう、まずは一生懸命練習を頑張ります」という思いは不変だ。新型コロナウイルス禍で、五輪は1年延期。だが、桃田が3年前に抱いた気持ちを忘れない限り、最高の「恩返し」が成就すると思う。(バドミントン担当・細野 友司)

2017年5月27日の復帰戦に勝利し、息をつく桃田賢斗
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