御嶽海、7月場所東京開催に変更も「名古屋の皆様に元気な姿を届けます」…「大相撲報知場所」千秋楽

三役に復帰し、7月場所に臨む御嶽海
三役に復帰し、7月場所に臨む御嶽海
18年名古屋場所で初優勝した御嶽海
18年名古屋場所で初優勝した御嶽海

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、7月場所(同19日初日・両国国技館)は会場を名古屋から東京に移しての特別開催を目指すことになった。長野出身で、隣県にある名古屋を“準ご当所”として位置づけている西関脇・御嶽海(27)=出羽海=が24日までに電話取材に応じた。春場所で10勝を挙げ、3場所ぶりに三役に復帰した勢いそのまま名古屋に乗り込むはずだった7月場所に、どのような心境で臨むのか。(取材・構成=大谷 翔太)

 地元・長野に隣接する愛知で開かれる、名古屋場所。年6度の本場所の中では、最も地元ファンから声援を受ける。18年名古屋場所では初賜杯も抱いた思い出の地。御嶽海の胸にも、無念さが募る。

 「地元の応援が一番多い場所だからね。『中止になったね』と後援会の人からも連絡が来たりする。残念がってる人が多かった」

 6月に予定されていた部屋の長野・木曽合宿も中止になった。初開催だった昨年は、約1500人が会場に集まった。

 「やはり地元というのは大きい。場所にも後援会の人たち、応援してくれる人たちが観光バスで、ほぼ毎日来てくれていたから」

 史上初の無観客開催となった春場所では10勝。3場所ぶりの勝ち越しだった。

 「目標にしてた2ケタを取れたからよかったとは思うが、せめて11番は勝っておくべきだった。これが今の実力と思ってやらないと」

 昨年の秋場所で自身2度目の優勝を果たすも、大関取りの機運が高まった11月の九州場所では9敗。今年の初場所も負け越し、17場所守った三役からの陥落だけでなく自身初の2場所連続の負け越しも味わった。当時の心境をこう振り返る。

 「焦った。一瞬だけど、平幕まで落ちた、と。1場所で戻るつもりだったから。落ちたのはしょうがないとして、それが2場所連続というのは悔しかったというか…。何してるんだろうという感じだった」

 その中で再び戻った、三役の地位。勝負に対し、より貪欲となった。

 「そこは一番、ホッとしてる。またちゃんとした自分の位置に戻れたから。これからは、三役を守るというよりは、ずっと2ケタの勝ち星で、という感覚でいたい。だから三役にいたいという気持ちもあるし、上にも上がりたい気持ちもある。でも10勝しないと、安定感がないから」

 自粛生活で、本場所と巡業のない日々に調整の難しさは感じている。会場が変更となっても、名古屋を楽しみにしていたファンの期待には応えたい。

 「もう7月のために準備してるから。三役戻ったからには、2ケタ以上は絶対。本当に名古屋の人、地元の人とか後援会の人とかは残念だけど、その分、元気のいい姿を見せるしかない。元気が出たなというような、そういう相撲を取れたらなと思う」=おわり=

 ◆御嶽海 久司(みたけうみ・ひさし)本名・大道久司 1992年12月25日、長野・木曽郡上松(あげまつ)町生まれ、27歳。東洋大4年時に学生、アマチュア横綱。2015年春場所、幕下10枚目格付け出しで出羽海部屋から初土俵。18年名古屋場所で長野県勢として208年ぶりに幕内優勝を果たすと、19年秋場所で自身2度目の優勝。殊勲賞3、技能賞1回。180センチ、175キロ。得意は突き、押し。

三役に復帰し、7月場所に臨む御嶽海
18年名古屋場所で初優勝した御嶽海
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