【仙台】キックの鬼・石野智顕GKコーチの理想の選手は「オーラ、雰囲気を兼ね備えていること」

GK練習でキッカーを務める石野GKコーチ(ベガルタ仙台提供)
GK練習でキッカーを務める石野GKコーチ(ベガルタ仙台提供)
ベガルタ仙台のGK登録選手
ベガルタ仙台のGK登録選手

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4月4日から活動休止していたJ1仙台は18日から活動を再開している。今季4人体制のGKチームも再始動。毎年層の厚いGK陣を支えているのが仙台5年目の石野智顕GKコーチ(43)だ。選手たちへの思いや指導者としての将来像、抜群の精度を誇るキックについて語った。(取材・構成=小林 泰斗)

 仙台で5年目のシーズンを迎える石野GKコーチは、選手一人一人に丁寧に目を向け、毎年のように層の厚いGK陣を形成している。一つしかない特殊なポジションを争う厳しい競争の中でも、それぞれの選手が切磋琢磨し、良好な関係性を持ちながらシーズンを戦っている。

 「選手たちが毎回のGKトレーニングの時間で個を磨くために大切に日々努力してくれるからだと思います。GK陣の関係性が良くできているのは選手たちがお互いを認め合い、競争をしてくれているからです。指導者としては何か特別な働きかけをしなくても非常に良い状況で毎日トレーニングができていている状況です。選手には感謝の気持ちしかありません」

 GKのセービング力向上に、石野コーチの両足が大きく貢献している。正確無比なキックは現役選手を入れてもチームでトップクラスの精度。GK陣の要求に応えながら誰よりも多くボールを蹴り込んでいる。

 「抜群のキックと言われることは素直に嬉しいです。でも、まだまだ改善の余地はあるので、これからも努力をしていかないといけないと思います。選手のパフォーマンスが低下したら自分の責任だと思いながら練習しています。一緒にトレーニングしている選手それぞれの期待に応え、レベルアップできるように、蹴っています」

 前所属の新潟時代には日本代表GK東口順昭(34)=現G大阪=、仙台では日本代表GKシュミット・ダニエル(28)=現シントトロイデン=、元日本代表GK六反勇治(33)=現横浜C=らを指導。石野GKコーチは世界にも目を向けながら、多くのGK指導に関わっていく夢を持っている。

 「日本代表、各国代表レベルの選手を多く育てることができたら面白いと思います。そのためにも将来的に、私自身が海外で指導の勉強、仕事をすることは必要なことだなということも考えています。仙台、日本のGKレベルアップに貢献することができるとうれしいです。(理想のGK像は)ゴールを守る!スペースを守る!良い攻撃を作る事ができる!は大前提。オーラ、雰囲気を兼ね備えていることも重要ですね」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月4日から全体の活動を休止していたチームは18日から活動を再開した。

 「(練習が再開して)4人ともコンディションを整え、非常に集中して練習しているので満足しています。この1週間は、ボールに飛びつき、体が地面にたたきつけられるような、体に痛みが伴うGK特有の動きに体をしっかりなじませること、ボールのスピードになれていくことを意識してやっています。リーグ再開に向け、いつ誰が試合に出ても大丈夫という状況を作り監督が誰をレギュラーで使うか迷うようにしていきたいです」

 ◆石野 智顕(いしの・ともあき)1976年7月8日、静岡市(旧清水市)生まれ。43歳。清水商(現清水桜が丘)から筑波大に進学、1999年から法大サッカー部のGKコーチに就任。01年は水戸育成部、02年から04年は清水商のGKコーチを経て05年に福岡入り。08年からは山形、12年からは新潟でGKコーチを務めた。16年から仙台。利き足は右。

GK練習でキッカーを務める石野GKコーチ(ベガルタ仙台提供)
ベガルタ仙台のGK登録選手
すべての写真を見る 2枚

サッカー

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請