小中学校の水泳授業がピンチ!?更衣室は3密避けられず…品川区と那覇市は既に中止決定

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、小中学校で水泳の授業中止を決定する自治体が出てきた。

 文部科学省は、感染症の専門家の意見を踏まえ「一般的な学校プールの水質基準を守れば、水中感染のリスクは低いという指摘を受けた」とする一方、「大人数でプールに入ったり、手をつないだり、更衣室を使用すると密の状態になる」と想定している。

 22日付で各都道府県の教育委員会などへ、今年度の水泳授業の取り扱いに関する事務連絡を通知。十分な感染対策ができれば「実施することは差し支えないと考えます」、対策が困難な場合は「実施を控えるようお願いします」とした。

 通知に先立ち、東京・品川区では、12日に区立小中学校などにおける水泳指導を「夏季休業中を含め実施しない」と発表した。例年10時間ほど水泳の授業を行っているが「プールはマスクができる環境ではないし、声も大きくなりやすく、しぶきも飛ぶ。更衣室では密を避けられない」と説明。通常は水泳授業が始まる前に行っていた健康診断も、今年は新型コロナの影響で未定になっているという。

 南国の沖縄・那覇市も、19日に市立の小中学校共通で「体育の授業で水泳はとりやめます」と方針を示した。「更衣室で3密(密閉、密接、密集)が避けられないのが大きな理由。毎年ある県の泳力テストが中止になったことなども鑑(かんが)みての決断です」と話した。

 休校で遅れた授業を補てんするため、夏休みを短縮する自治体もあるが、その分、暑い時期の授業は増えそうだ。文科省には「夏は体育で子供たちをプールに入れたいのだが可能か」という問い合わせもあったという。通知を受けて、今後も水泳の授業を楽しみにしていた子供たちにとっては、残念な決定が続くかもしれない。

 〇…文科省によると、体育の授業で「水泳を何時間やらなければいけない」という決まりはない。ただし、小学1、3、5年、中学1年から、それぞれ2年の間に受けるべき指導内容が定められている。今年度は中止でも、前年度に指導を受けているか、来年度に受けることで対応できるという。また、プールが学校にも近所にもない場合は、実技を実施しなくてもよい。

社会

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請
×