「コロナはただの風邪」大統領が経済優先発言のブラジルが感染者数で一時世界2位に

ブラジルのボルソナロ大統領(ロイター)
ブラジルのボルソナロ大統領(ロイター)

 ブラジル保健省は22日、新型コロナウイルス感染者が33万890人、死者が2万1048人に達したと発表した。感染者は一時ロシアを上回り、米国に次いで世界で2番目、死者数は6位となった。同国はボルソナロ大統領(65)が経済活動を重視し、感染対策が二の次になっている状況はあるものの、それを加味しても世界保健機関(WHO)は南米が感染拡大の「新たな中心地になった」として、警戒を強めている。

  • 新型コロナ世界上位5か国
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 中国から欧州、米国と感染地域を拡大している新型コロナの現在の“ホットスポット”は、ブラジルとなった。今月1日の時点で7万9685人だった感染者は、33万人を突破。この3週間余りで4倍以上に増加した。トップの米国が、同期間で1・5倍増であることをみても、明らかに激増しているといえる。

 時差の関係でロシアの感染者数がブラジルを再び抜いたが「暫定2位」。このところは1日あたり2万人前後増と、著しく速いペースだ。「ファベーラ」と呼ばれる貧民街などの検査が追いついておらず、実際の数はさらに多いとみられる。

 感染者の激増は、「ブラジルのトランプ」の異名を持つボルソナロ氏の方針によるところが大きいと考えられている。州や市などの自治体は感染拡大防止のため商業施設の封鎖や外出自粛要請などの規制を実施する一方、ボルソナロ氏は

との持論を展開。規制解除を求め、これを受けて支持者が規制を破ることから対立が続く。

 ボルソナロ氏は、これまでも経済活動を優先し、新型コロナを軽視する発言を続けて来た。感染爆発前には「新型コロナは軽いインフルエンザか、ただの風邪程度。マスコミは恐怖をあおっている」と発言。死者が5000人を超えた時も「残念なことだが、私にどうしろと言うのか?」と“逆ギレ”したこともあった。

 また、ボルソナロ氏はトランプ米大統領が推奨しているが治療への効果が不明な抗マラリア薬解禁に固執。反対していた医師出身の保健相を2人連続で辞任に追いやった。保健相ポストは空席のままで、保健分野の経験がない軍出身のパズエロ暫定保健相により抗マラリア薬は今月20日、初期治療からの使用が解禁された。

 保健省は毎日夕方に感染者数、死者数を発表してきたが、最近は夜にずれ込むことが普通に。22日、ホームページに掲載されたニュースリリースの見出しは「ブラジルで13万5430人が回復」だった。

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