岩手で3校が練習試合 盛岡大付・塚本悠樹捕手「また頑張ろう」代替大会へ向け再スタート

一関学院との試合で完投勝ちした盛岡大付・石井
一関学院との試合で完投勝ちした盛岡大付・石井
専大北上との試合で2回に満塁弾を放った盛岡大付・小針
専大北上との試合で2回に満塁弾を放った盛岡大付・小針

 夏の甲子園中止が正式発表されて以降初めての週末となった23日、盛岡大付、一関学院、専大北上の岩手私立勢3校が練習試合でしのぎを削った。3年生を中心にショックを受けている選手が多いが、開催の可能性が高い県独自の代替大会に向け、歩みを止めることなく進んでいく。

 今も揺れ動く心と向き合っている高校球児たちが、グラウンドに立てば自然と全力プレーをみせた。20日に夏の甲子園と地方大会の中止が発表となり、3年生にとって最後の夏に、甲子園への道が閉ざされた。だが選手たちが止まることはなかった。

 3年ぶりの出場を目指していた盛岡大付の塚本悠樹捕手(3年)は「(中止を聞いて)最初はショックでした。でも野球人生が終わったわけじゃない、また頑張ろうと思えてきた」。専大北上の粟野元斗主将(3年)も「やる気がゼロになるくらい、気持ちが1回下がった」と素直な気持ちを明かしたが、3年生だけのミーティングで意見を交わし「気持ちを切らせたら終わり。みんなでやり切る」と思いを新たにした。10年ぶりの甲子園に向け練習に励んできた一関学院の佐藤颯弥主将(3年)は「落ち込むのも仕方ない。なるべく早く切り替えていこう、と話した」と仲間を気遣った。

 ここまで新型コロナウイルスの感染確認者が0人の岩手では、県内の高校同士のみ練習試合が認められるなど、他県と比べて恵まれた環境にある。代替大会についても、6月下旬に地区予選、7月中に県大会が開かれる可能性が高くなっている。甲子園がなくなった今、3年生にとって目指すのは岩手で1番になることだ。

 「(優勝は)やってきたことの証明、恩返しになる」と一関学院・佐藤主将。「優勝すれば甲子園切符をつかんだことと同じになる」と盛岡大付・塚本が言い切れば、専大北上・粟野主将は「1日1日無駄にせず、練習の質を高めて優勝にこだわっていく」と意気込んだ。甲子園に立てなくても、高校生活最後の試合は、必ず勝って終わる。(有吉 広紀)

一関学院との試合で完投勝ちした盛岡大付・石井
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