最後の夏に望みをかける富山・水橋の河井悟監督「最後まで戦う場を作ってほしい」

水橋の河井監督
水橋の河井監督

 夏の甲子園と地方大会の中止が決まり、各都道府県の高野連で代替大会が検討される中、22年3月の閉校を前に、“最後の夏”に望みをかけるのが水橋(富山)だ。富山県内の県立高再編統合の一環として富山北部への統合が決まっており、この春から募集を停止。現在は3年生10人、2年生3人で活動している。富山県での代替大会は未定だが、河井悟監督(52)は「水橋高校単独で出場するのは、今年が最後だった。子供たちもそういう思いで取り組んでおり、区切りとして、最後まで戦う場を作って頂ければありがたいです」と期待を込める。

 同校は1983年に創立し、野球部も同時に創部。その1期生として入部したのが河井監督だ。エース兼4番として活躍し、3年夏の富山大会では8強入りした。その後は低迷することもあったが、昨年6月に会社勤めの河井氏が外部監督として就任。夏には過去最高の4強進出を果たした。秋からは選手13人になったが「自覚を持って取り組んでくれている。今年の春夏はベスト4を目指していた」と話す。

 今春は新型コロナウイルス感染拡大による休校のため、消化できた練習試合は2試合のみ。「毎年、ゲームを通してチームを仕上げてきた。6月からの練習で、どれだけのことができるのか、やってみないと分からない」。不安も抱えるが、代替大会の開催を信じて、選手各自が自主トレに励んでいる。

 実現には感染予防や日程調整、練習不足など、越えるべき問題点は多いが、決して不可能ではない。「(各地で代替大会を)検討していることは、子供たちにも伝わっている。でも、やっぱりダメでしたというのであれば、心に傷がつくと思う。希望に応えられる方法を模索して欲しい」と指揮官。もう二度と来ない夏に、最後の望みを託す。(中田 康博)

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