身長も志も超ビッグ!強豪・尚志に入学した186センチGK相原廉「ドイツ留学したい」

全国制覇を目指すことを誓った尚志の相原
全国制覇を目指すことを誓った尚志の相原

 高校サッカーの尚志(福島)は11、18年度の全国高校選手権で4強入りするなど強豪だ。昨年度の同選手権にも6年連続11度目の出場を果たしている。県勢初の全国制覇を目指す同校サッカー部に、今年は48人の新入部員が加わった。新1年生の中から、福島県出身で活躍が期待される3人の部員を紹介する。第1回は、いわき市出身でGKの相原廉(16)。

 今年、尚志サッカー部に入部した部員の中で、最も身長が高いのが186センチのGK相原だ。福島・玉川中時代は、いわきFCの下部組織に所属。福島県選抜に何度も選出され、ハイボールの処理には自信がある。「全国制覇が目標です。そのために、チームに貢献できる選手になりたい。まだまだ身長は伸ばしたいですね」と力強く語った。

 身長だけでなく、志も高い。「一番はプロを目指してやっていくことですが、プロになれなかったら、ドイツに留学してGKのことを学びたい」と留学も視野に入れる。同校は4月18日から休校となったが、休校中はインターネットを駆使してドイツ語も勉強中。「まだ始めたばかりで、本当に難しいです」と苦笑いするが、語学の勉強も継続するつもりだ。

 福島・いわき市生まれ。2011年3月の東日本大震災では、福島・楢葉町にあった祖父の家が津波で流され全壊。曾祖母が津波にのみ込まれ亡くなった。「当時は僕も、おじいちゃんの家に住んでいました。大きな波が堤防をのみ込んだのを覚えています。おじいちゃんの家は流されて。なんとか僕は避難できましたが、ひいおばあちゃんは亡くなりました…」。

 当時は6歳だったが、津波の記憶は今でも鮮明に残っている。幼少期につらく悲しい経験をしたからこそ決意を持って、尚志を選んだ。「自分も震災を経験しているからということもありますし、自分にできることは何かと考えたら、サッカーしかないと思った。サッカーで福島の人を勇気づけたい。一番身近で全国制覇が狙えるのは尚志。福島の人に元気を与えたいと思って尚志に決めました」。

 昨夏には日本サッカー協会(JFA)が全国から新たな有望選手の発掘を目的に開催した「2019タウンクラブ・中体連キャンプ」のメンバーにも選ばれた。将来が楽しみな存在だ。仲村浩二監督(47)は「今年はGKが6人も入部してくれた。その中でもサイズは相原が一番大きい。仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)して成長していってほしい」と期待を込めた。福島のために―。高身長の守護神が、尚志を県勢初の頂点へと導けるか。

(高橋 宏磁)

 ◆相原 廉(あいはら・れん) 2004年4月25日、福島県いわき市生まれ、16歳。小学2年からサッカーを始める。小学時代は古河電池FCジュニアでプレーし、玉川中時代はいわきFCの下部組織に所属。18年には東北代表に選ばれ、ナショナルトレセンU―14(後期)に参加。家族は両親と兄2人。186センチ、83キロ。

 ◇2019タウンクラブ・中体連キャンプとは JFAが、Jクラブのユースに所属しない選手の中から新たな有望選手を発掘するために昨夏に開催。タウンクラブや中体連に所属する選手が、大阪・堺市内で合同練習や現地の高校生との練習試合などを行った。福島県からは相原と同様、尚志サッカー部に入部した小野文也(アストロンジュニアユース)の2人が選出された。

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