五輪へ課題のワクチン開発、デッドライン10月までの「5か月では厳しい」…大学病院医師の見解

オリンピックモニュメントと国立競技場
オリンピックモニュメントと国立競技場

 来夏の五輪開催へ、10月までに新型コロナウイルスのワクチン開発は実現するのか。自治医大付属病院で感染制御部長を務める森澤雄司准教授は「一般的に考えて5か月では厳しい。遺伝子工学が進化し、開発に要する時間は短縮されているが、全世界での接種を考えた場合、安全性の担保が不可欠。数万人に一人、という副作用だったとしても、何千万人に接種した場合、数百人に副作用が起こることになる」と安全面の課題を指摘。実用化には「1年半くらいはかかるのでは」との見通しを示した。

 国内では首都圏と北海道を除き、政府の緊急事態宣言が解除されたが、医療現場は「第2波」の到来を警戒している。森澤准教授は「(第2波の規模が)実際どうなるかは、まだ分からない。(コロナは)呼吸器症状が出るため、冬に流行しやすい傾向はある。今冬、インフルエンザとの流行の具合を見てからでも良いのではないか。10月での判断は、少し早いのではないかという気もする」と述べた。

 ◆効果不明も9月に英製薬大手がワクチン供給へ

 英製薬大手アストラゼネカは21日、英オックスフォード大と開発を進める新型コロナウイルスのワクチンの供給を9月から始めると発表した。少なくとも4億回分の契約を結んだという。今年から来年にかけて10億回分を生産できる能力を確保したとしている。アストラゼネカは試験を進めているが、ワクチンに効果が見られない可能性があるとも指摘している。欧州メディアによると3億回分は米国、1億回分は英国に供給する見通し。

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