大阪府の吉村洋文府知事(44)は22日、大阪府庁での囲み取材で、ネット上で「大阪府市は雨がっぱで治療している」「防御服がほとんど足りていないらしい」との批判があがっていることについて「デマはやめてほしい」と強く訴えた。
吉村知事はボードを手にし、府がチェックしている感染者受け入れ先や災害拠点病院など110の医療機関には、N95マスク、防護服、フェイスガードなど必要な分量を供給できる状況にあるといい、仕組みを説明。「それぞれの医療現場で節約されているところもあるが、不足している状況ではない。量は確保しており、需要を供給が上回る状態。憶測で不安をあおることはやめてほしい。放置してもいいデマもあるが、正式な情報をお伝えしたい」と憤りを交えて話した。その他の約500の病院、約1万のクリニックについても「自助努力をして『ない』ということなら応援する」とした。
松井一郎大阪市長(56)が4月に防護服の代用品として雨がっぱ、ポンチョの提供を呼び掛け、約30万枚確保できており「代用品として使える。いざという時に活用したい」と第2、3波を想定した備えにするとした。