茨城県高野連が代替大会開催で画期的プラン…3年生全員がベンチ入りOK

夏季茨城県大会(仮称)のポイント
夏季茨城県大会(仮称)のポイント

 戦後初となる夏の甲子園大会の中止決定から一夜明けた21日、全国49地方大会に代わって各都道府県高野連が独自に開催する代替大会で画期的なプランが判明した。茨城県高野連の榎戸努専務理事(64)は電話取材に応じ「夏季茨城県大会」(仮称)について、試合を土日祝日だけで行い、全員3年生であればベンチ入り人数に上限を設けない―などの案を明言。26日に予定している県高野連の臨時理事会で審議する。

 甲子園への道を失った3年生部員のために、茨城県高野連が代替大会の具体的な開催案を想定していることが明らかになった。榎戸専務理事は「正式には臨時理事会で決めること」とした上で、練りに練り上げたプランを披露した。

 最大の目玉は、ベンチ入りの人数だ。例年の夏の茨城大会は上限20人となっており、3年生が20人以上いる学校は涙をのむ部員が出ていた。榎戸専務理事は「3年生に区切りをつけさせてあげる大会にしたい。3年生だけで出場するなら20人の枠は設けないつもり」と説明。県内トップクラスの部員数を誇る常総学院でも3年生は31人。物理的にも全員のベンチ入りは可能だという。

 一方で、1、2年生もベンチに入る場合は例年通りの20人を上限とする。各高野連、各校とも代替大会を真剣勝負の場とするか、3年生の引退試合とするかは悩ましいところ。このルールなら高野連の意向を押しつけることなく、学校ごとにどちらかの道を選ぶことが可能になる。

 さらに、移動による感染リスクの軽減や大会の規模縮小のため、例年の春、秋の県大会同様、水戸、県北、県南、県西の4地区で予選を行ってから県大会を行う見通し。「地区予選と県大会のメンバー変更は可能」と榎戸専務理事。地区予選は3年生のみで戦い、県大会はフルメンバーで勝ちに行くという“いいとこ取り”も可能になる。

 茨城県は14日に緊急事態宣言が解除されたが、県立高校の休校は継続中。遅れを取り戻すため夏休みが短縮される見込みで、授業が行われる平日の試合開催を回避する。7月7日だった開幕を同11日の土曜日とし、11、12、18、19日で地区予選を、23日からの4連休で県大会準々決勝までを行い、8月1日に準決勝、同2日に決勝を行う予定だ。

 試合は無観客で行うが、すでにJ:COM茨城など県内のケーブルテレビ局3社が県大会を中継予定。今後、地区予選の中継も模索していくという。「何とか3年生が次の目標に迎えるようにしてあげたい」と榎戸専務理事。茨城の球児の最後の晴れ舞台が、着々と整いつつある。

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