磐田東のプロ注目捕手・二俣翔一、進路は「プロ一本」夏の甲子園中止も夢追う

矢のような送球を見せる二俣
矢のような送球を見せる二俣

 プロ注目の強肩捕手・二俣翔一(3年)を擁する磐田東高野球部は21日、新型コロナウイルスの影響で4月13日から休止していた全体練習を再開した。今夏の甲子園と地区大会の中止発表から一夜明け、心の整理が十分につかない中で約3時間体を動かした。ナインは県高野連が検討中の代替大会で「てっぺんを取る」ことを新たな目標に掲げた。

 複雑な思いはボールの中に押し込めた。磐田東は神奈川など特定警戒都道府県出身の9人を除く58人で、午後3時から39日ぶりとなる全体練習。甲子園中止決定から一夜明け、気持ちの切り替えについて問われた二俣は「まだ10%くらい」と正直な心境を吐露しつつも「チーム全体でユニホームを着て、顔を合わせてグラウンドでできる。こういう機会を待っていた」と夢中でボールを追った。

  • 練習前、マネジャーに検温してもらう二俣
  • 練習前、マネジャーに検温してもらう二俣

 開始前には山本幸司部長(43)が訓示。「(県高野連が代替大会へ)動いてくれている。切り替えて、県のてっぺんという目標を持って取り組んでもらいたい。グラウンドに立つ以上、覚悟を持ってほしい」などと声をかけた。学校の方針で午後6時には完全撤収のため、メニューはノック、フリー打撃など限られたが、誰一人手は抜かなかった。芦原力丸主将(3年)は「今朝寮を出る時は暗かったけど、(練習中は)みんな顔が違ってモチベーションが上がっていた。代わりの大会で県1番を目指したい」と声を張り上げた。

 全選手が検温し、部室には消毒液も設置。公共交通機関で通学する部員は、帰宅ラッシュを避けるため午後4時で練習を終えた。浜松市から電車で通う平松凌羽外野手(3年)は「もっとやりたいけど、しょうがない。みんなとやれて楽しかった」と受け止めて帰路に就いた。

  • 山本部長(左)の訓示を真剣な表情で聞く磐田東ナイン
  • 山本部長(左)の訓示を真剣な表情で聞く磐田東ナイン

 月末までは短縮練習を続ける。二俣は「甲子園への思いは後輩たちに託します。そのために(残りの期間で)何か残せれば」とうなずいた。遠投120メートル、二塁送球タイムが1・8秒を切る強肩の持ち主は進路について「プロ一本です」ときっぱり。限られた機会で存分にアピールしていく構えだ。当初は高校で野球を終えるつもりだった芦原主将も「ここで辞められない。上でやってみたい思いも出てきた」。徐々に日常を取り戻しながら、次なる目標に進んでいく。(武藤 瑞基)

 ◆来月5日に開催可否審議 県高野連は21日、代替大会について「新型コロナウイルス感染状況に留意するとともに、選手の安全を第一に考えながら検討を進めてまいります」と正式に発表した。6月5日に予定していた第2回運営委員会を臨時理事会に変更し、開催可否を審議する。また軟式についても同様に代替大会を検討するとした。

矢のような送球を見せる二俣
練習前、マネジャーに検温してもらう二俣
山本部長(左)の訓示を真剣な表情で聞く磐田東ナイン
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