【2008年5月24日】大関・琴欧洲が初優勝…当時語った「日本が大好き。親方になりたい」の夢をかなえ現在、鳴戸親方として奮闘中

08年夏場所で初優勝し賜杯を受ける琴欧洲
08年夏場所で初優勝し賜杯を受ける琴欧洲

 2008年大相撲夏場所14日目、ブルガリア出身の大関・琴欧洲(当時25)=佐渡ケ嶽=が13勝目を挙げ、ヨーロッパ出身力士として初優勝した。「やっとつかみました。信じられない。本当に感動した。日本の皆さんのおかげです」。それまで勝負所でのもろさを見せていた男が、大相撲の歴史に新しい1ページを刻む待望の賜杯。来日していた父・ステファンさんと握手すると涙がほおを伝った。

 歓喜の瞬間から数日前の朝稽古後、将来の夢を聞く機会があった。そのときに「親方になりたい。帰化を考えています。日本が大好きなので」と語った。言葉も文化も違う異国、そして上下関係も厳しい大相撲の世界で、つらいことの方が多かったはずだが、日本に残って、弟子を育てたいとの思いを聞いたとき、素直にうれしかった。

 その後、日本人の夫人と結婚して、2014年1月に日本国籍を取得。同3月に現役を引退して、現在は鳴戸部屋の師匠として、弟子の指導に当たっている。本場所中は、記者クラブ担当としても奮闘中。場所中は毎日、星取表に、しこ名、勝敗、決まり手などを記入する。漢字に悪戦苦闘する場面もあり、書くのが簡単なしこ名は「正代」で、難しいのは「御嶽海」だと苦笑いするが、どこか楽しそう。現役時代の苦労も生かし、これからも国技のため尽力してくれることだろう。(斎藤 成俊)

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