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元高校球児・島田洋七「高校3年は一生に一度だけ。時期をずらしてできないか」 夏の甲子園延期を熱望

スポーツ報知
島田洋七

 戦後初となる夏の甲子園中止を受け、広島の名門・広陵高校野球部出身のタレント・島田洋七(70)が21日、スポーツ報知の取材に「10月以降に時期をずらしてできないものか。12月でもいいよ。年末年始でも、雪が降ったっていいじゃないか」と数か月の延期を求めた。

 高校1年秋の練習中、左ひじに打球を受けて負傷。それが原因で退部したが、「今でも夏になると甲子園に出る夢を見る。もし、あの時ケガをしていなかったらと思う。高校生にとっては一生もの。中止にしたら相当なショックになりますよ」と球児の気持ちを代弁し、「プロは来年も再来年もある。でも、高校3年生には一生に一度だけ」と思いやった。

 高校3年時の1967年夏、後に広島カープ入りする河井昭司(70)を擁する広陵は甲子園に出場。決勝で習志野(千葉)に敗れたが、準優勝を果たした。「途中で野球部を辞めたから、正直言って県予選の最初は『甲子園に行かなきゃいいのに』と思ってたけど、決勝では広陵側のスタンド席に座って応援してました」と昨日のことのように振り返る。「何万回、何十万回と素振りをして、泣いて笑って、真っ白な気持ちでやるのが高校野球。その頂点の舞台がなくなるなんてありえない」と強く訴えた。

 「ウイルスが相手だから誰も悪くない。中止の決定は仕方がない」と理解しつつ、少しでも可能性があるなら、延期という選択肢を探りたい。「選手宣誓で『寒い中でも頑張ります』という言葉を聞きたい。『冬は寒いから嫌だ』『練習不足だから無理』とか文句を言う球児は一人もいないよ。柔軟な発想で高野連とか大人たちが知恵を振り絞ってもらいたい」と力を込めた。

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