江戸家小猫 寄席で鳴けず…自宅で描いたLINEスタンプ「芸とは違う形で元気を届けたい」第1弾は1600個売れた

完成したLINEスタンプを披露する江戸家小猫
完成したLINEスタンプを披露する江戸家小猫

 今回はウグイスなど動物の鳴きまねで知られる江戸家小猫(43)に電話取材しました。得意のイラストを生かしてLINEスタンプ作りに挑戦。癒やし系の動物キャラが好評で4月19日に発売した第1弾(40種類入り)が1600個ほどの売り上げを記録しています。40件ほどの仕事が中止になりましたが、鳴きまねの稽古を毎日欠かさず、前向きに過ごしています。

 幼い頃から絵を描くことが大好きで、独学で描き続けてきました。コロナの影響で寄席が休みになって、山ほど時間ができたので「芸とは違う形で元気を届けたい」とLINEスタンプを作ることにしました。

 猫、ヒヨコ、アザラシのキャラクターを使った「ネコぴよアザラシ」をLINEスタンプ第1弾として4月19日に発売。おかげさまで1600個(40種類入り)くらい購入してもらっています。スタンプ制作者には一日に何回使われたかも分かるんです。多い日は1000回以上、普段でも500回以上は僕のスタンプを使ってもらっています。

 人気クリエイターズスタンプのデイリーランキングで31位になりました。デビュー戦としては、まずまずですね。でも、上には上がいます。100円ちょいで売っているので、中間マージンを取られて僕の手元に入るのは1個(40種類入り)あたり30~40円くらいです。最近、熊のキャラクター「クマハチ」を使ったスタンプ第2弾、第3弾もリリースしました。

 「このスタンプ、かわいいな」と思ってもらって、そこから「作者は動物ものまねの江戸家小猫なんだ!」と興味を持ってもらえたらうれしいですね。スタンプをきっかけに今後、再開してから寄席に来てもらえたら最高です。音入りのスタンプもありますが、ものまね芸の音を入れることは考えてません。付随する話芸を含めて江戸家の芸だと思っているので。芸に関しては生の音をお届けすることにこだわりたい。

 指笛で鳴らすウグイスの鳴きまねは江戸家の大事な伝統芸です。音色が劣化してしまうので、毎日欠かさず稽古をしています。江戸家小猫として9年、ありがたいことに最近、芸術選奨の文部科学大臣新人賞など賞をいただいています。寄席の世界がリズムを取り戻したら「父から託された江戸家猫八という名前を継がないといけない」という気持ちが強いです。決意を持ちながら師匠方と相談していきたいと思っています。

 ◆22日に動画で芸披露

 小猫は落語家・春風亭一之輔(42)が公式YouTube「春風亭一之輔チャンネル」で無料配信する「10日間連続落語生配信」(21~30日)の22日にゲスト出演する。「久しぶりに芸を披露する機会を頂いたので、楽しみです」と意気込んでいる。

 ◆江戸家 小猫(えどや・こねこ)本名・岡田真一郎。1977年5月11日、東京都目黒区生まれ。43歳。4代目・江戸家猫八の長男。高校3年時に難病のネフローゼを患い、約10年間に及ぶ自宅療養を経て30歳で立教大学大学院に入学。同21世紀社会デザイン研究科修了。2011年に2代目・江戸家小猫を襲名。19年国立演芸場の花形演芸大賞、20年浅草芸能大賞新人賞を受賞。身長161センチ。血液型A。

芸能

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×