最速148キロ左腕の静岡商・高田琢登「プロ一本。そこは一切ぶれていません」中止決定甲子園に未練残しつつもきっぱり

ブルペンで投げ込む静岡商・高田(20年2月撮影)
ブルペンで投げ込む静岡商・高田(20年2月撮影)
父・晋松監督(左)と話す高田
父・晋松監督(左)と話す高田

 日本高野連は20日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、8月10日に開幕予定だった第102回全国高校野球選手権大会(甲子園)を中止すると発表した。静岡商のプロ注目左腕で、最速148キロを誇る高田琢登投手(3年)は無念さをにじませつつ、進路をプロ一本に絞り、今秋ドラフトに向けて進化を誓った。

 高田は決して悲観的な表情は見せなかった。「覚悟していた」という甲子園中止は、ネット速報を見た女房役の対島勇斗捕手(3年)からのLINEで知ったという。「(同じくドラフト候補の)明石商の来田(涼斗)や中京大中京の高橋(宏斗)と戦いたかった」と聖地への未練は残すものの、進路について問われると「プロ一本。そこは一切ぶれていません」ときっぱり言い切った。

 中学時代は東海大相模(神奈川)など複数の強豪校から声がかかったが、「一緒に甲子園を目指したい」と父・晋松監督(50)が指揮を執る静岡商の門をたたいた。2年春からエースとなり、昨秋中部2回戦・静岡東戦で自己最速の148キロをマーク。すでに11球団のスカウトが視察に訪れている。

 3月中に休校となり、4月1日に一度は練習を再開できたものの再び休校に。以降は「できる限りのことをする」と決め、父か薦められた前田健太(ツインズ)の自宅でできるトレーニング動画も参考にしながらシャドーやランニングなど自主トレに励んだ。ただ体重は2キロ減り、本格的な投球も4月上旬からできていないという。

 全体練習は6月1日から再開の見込み。県教育委員会からの通知で同月中は対外試合ができないが、7月5日には当初5月に予定されてた静高との定期戦に変わる“練習試合”を草薙球場で予定しているという。晋松監督は「心の中では決勝戦のつもりでやります」と過去61回の歴史を誇る伝統の一戦に向けて意気込んだ。

 ドラフトまでスカウトの目に触れる機会は練習試合や県高野連が検討している代替大会などに限られる。「1試合1試合がチャンスだし最大限アピールしたい。150キロ出すためにまずは筋力を戻していきたい」と左腕。父も「全面的にサポートしたい」と約束した。顔を上げ、夢へ再出発する。(武藤 瑞基)

 ◆高田 琢登(たかだ・たくと)2002年9月18日、静岡市生まれ。17歳。船越リトルグリーンズ、蒲原リトルシニアを経て静岡商入り。177センチ、77キロ。左投左打。家族は両親と姉。父・晋松監督は87年夏、静高の「4番・捕手」で甲子園出場。

ブルペンで投げ込む静岡商・高田(20年2月撮影)
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