元琴欧洲・鳴戸親方「最初は何も分からなかった」様々日本語学習法、女性から学ぶ力士も…「大相撲報知場所」9日目

02年に新弟子検査を受け入門した琴欧洲
02年に新弟子検査を受け入門した琴欧洲
主な外国出身力士
主な外国出身力士

 コロナ禍により、大相撲夏場所は延期案を経て、中止が決まった。日本相撲協会の苦渋の決断だが、力士らは下を向かずに無観客での東京開催を目指す7月場所(同19日初日)へ目標を切り替えた。スポーツ報知では本来なら夏場所初日だった10日から本場所と同じ全15日間、「大相撲報知場所」と題した連載で注目力士、角界の雑学などを取り上げる。

 1972年名古屋場所で初優勝した米国出身の高見山ら、外国出身力士が活躍して久しい。大相撲に溶け込むために避けられないのが言葉の壁。どのように日本語を習得したのか、ブルガリア出身の元大関・琴欧洲の鳴戸親方(37)に電話で聞いた。

 「(2002年に19歳で)来日した時は、もちろん通訳はいない。子供と一緒です。最初は何も分からなかった。目や表情を見て、今は兄弟子が怒っているな、とか気にするようにしていた」

 緊張の毎日だったが、兄弟子が物を持ちながら話してくれたことを耳と目で必死に追った。「砂」「稽古」「バケツ」「にんじん」「たまねぎ」など単語から覚えた。ノートにはローマ字で発音を書き、ブルガリア語で併記した。半年が経過して日常会話がやっとできるようになった。

 「佐渡ケ嶽部屋の近くに公衆電話があって、当時1000円のテレホンカードでブルガリアに国際電話すると1分で終了。だから、新弟子の頃はほとんど故郷に電話しなかった」

 母国を離れ、不退転の決意で日本語を覚えた。稽古に没頭し、大関まで駆け上がった。14年に日本国籍を取得し、現在は鳴戸部屋の師匠として後進の指導に当たる。

 モンゴル出身で昨秋、日本国籍を取得した横綱・白鵬(宮城野)は日本の歌謡曲から学んだ。また、日本人女性と交際することで、一気に言葉が上達した力士もいる。

02年に新弟子検査を受け入門した琴欧洲
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