【巨人】11年、震災の影響で18日遅れの開幕…ファンが選んだ思い出の開幕戦

11年の開幕戦で(左から)二塁打2本の坂本、勝利投手の東野、7回に3ランを放った長野
11年の開幕戦で(左から)二塁打2本の坂本、勝利投手の東野、7回に3ランを放った長野

◆巨人9―2ヤクルト(2011年4月12日・宇部)

 スポーツ報知では、このほどSNS連動企画「思い出の巨人開幕戦」特集を実施。「スポーツ報知巨人取材班」のツイッターでファンから印象に残るオープニングゲームを募集した。ファンから寄せられた過去の開幕戦から、本紙が3試合をピックアップ。G戦士が躍動した名場面を思い出しながら、開幕までの時間をお楽しみ下さい。(取材・構成=小林圭太、河原崎功治、中間卓也)

 この年のプロ野球は、3月11日に発生した東日本大震災の影響で当初予定より18日遅れて開幕した。巨人の開幕戦の舞台となったのは、山口県のユーピーアール宇部。同球場での公式戦は56年ぶりだった。

 原監督が「特別な感情の中でいいスタートが切れた。今日の一戦というのは、どういう結果が出たチーム、個人でも、忘れることのできない開幕戦だった。私も生涯忘れることのない一戦になりました」と振り返ったヤクルトとの開幕戦。この一戦は、多くのファンの心にも、深く刻まれていた。

 「やっと開幕したという思いと、次世代のエース東野が活躍してくれたのを覚えている」と懐かしそうに振り返るG党の声もあった。試合は、初の開幕投手を務めた東野が好投。内外に制球良く直球を投げ分け、スライダーを交えて打者を手玉に取った。6回まではノーヒット。快挙が頭をよぎった7回に初安打を許すと、2死後に3連打を浴び、2点を与えて降板。6回2/3を4安打2失点で勝利投手に。震災の影響により二転三転した登板日。慣れない地方球場で、重圧を背負いながらも、ファンに勇気を与える力投を見せた。

 バットで勝利をたぐり寄せたのは、当時22歳だった坂本だ。1点リードの4回2死一、二塁。初球の低めシンカーを左手一本で左翼線へ適時二塁打。これが坂本にとっては開幕戦初安打。2安打2打点の活躍を見せ、お立ち台で「今、日本が頑張る時だと思う。山口の皆さんも一緒に頑張っていきましょう」と声を張り上げた。

 今季も、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、例年より大幅に遅れての開幕となるだろう。「やっぱりスポーツは勇気をくれる。でも多分、今年も始まったら思い出になるんだろうな」と言うファンがいるように、プロ野球を通して苦しい時に勇気をもらった国民も多いはずだ。

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