「投げ銭」はJリーグを救えるか? 鹿島の投げ銭企画を記者が体験

出演した(上段右から時計回りに)GK曽ケ端準、柳沢敦氏、小笠原満男氏、河村アナウンサー、中田浩二氏
出演した(上段右から時計回りに)GK曽ケ端準、柳沢敦氏、小笠原満男氏、河村アナウンサー、中田浩二氏

 Jリーグの村井満チェアマンから「投げ銭」という言葉が発せられたのが、4月23日のこと。ウェブ上で行われた会見で「最近は『投げ銭』という、バーチャルの試合環境でもいいプレーに関して、お客様が支援できるようなデジタル上の環境が整っているようです。そうした新しいチャレンジに対しては、積極果敢にアイデアを出していこうとしています」と語った。

 あくまで検討の段階であり、例え話の1つとして提示されたに過ぎないが、鹿島が早速トライした。16日に行った約5時間のトークイベント「鹿ライブ」内で、投げ銭企画を実施した。

 同イベントは、スポーツエンターテイメントアプリ「Player!」内で行われ、Jリーグ公式YouTubeで配信された「93年第1ステージ第1節名古屋戦」、NHK BS1で放送された「01年チャンピオンシップ第2戦磐田戦」の中継時間に生配信された。

 プロの俳優は人を殺したことがなくても殺人者役を見事に演じるが、(おそらく)大根役者の自分はそうはいかない。正しい記事を迫真の書きっぷりでお届けするため、同アプリのWEB版を利用し、投げ銭にトライしてみた。

 ページ内の「サポートする」をクリックすると、すぐに金額入力欄へ。1人500円から最大9999万9999円までの範囲で選択できるようだ。決済はクレジットカード。情報を入力すると、「サポートありがとうございました!」と表示され、チームからのメッセージと、支援者特典のジーコ氏&小笠原満男氏のデジタルサイン入り限定フォトのダウンロードURLが提示された。「サポートする」のクリックからここまで、およそ2分で完了した。

 放送内ではいつでも「投げる」ことが可能だった。ジーコ氏のハットトリックに「投げる」こともできたし、磐田戦の中継中、GK曽ケ端準のチームを救うファインセーブを「キャッチだな」と突き放した小笠原満男氏のコメントに対して投げることもできた。

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 公式戦で運用するためには、関係各所との調整が必要不可欠。ふがいない試合での「金返せ!」というサポーター感情は数倍にも膨らむ可能性がある。支援金の使用用途はあらかじめアナウンスした方がいいかもしれない。また、500円を投げたサポーターと9999万9999円を投げたサポーター、さらに言えば金銭的事情あるいはデジタルへの対応レベルで支援ができないサポーターに、上下関係が生じてはならない。

 一方、仮に試合での運用が無理だとしても、トークライブなどのファンイベントや選手の引退会見などへの展開は障壁が少ないはずだ。各所との調整がうまくいけばという成立条件こそあるが、コロナ禍で数億規模の減収が見込まれる各クラブを救う新たな収益構造の1つになり得るのではないだろうか。(記者コラム「〇日後に再開するJリーグ」担当・岡島 智哉)

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