桜井よしこ氏と若狭勝氏が黒川検事長の定年延長でリモート生激論…「前代未聞の卑劣」と断じた若狭氏に桜井氏は「内閣が恣意的に半年延長したことではない」

フジテレビ
フジテレビ

 17日放送のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜・前7時半)では、内閣の判断で特例的に検察幹部の定年延長が可能になる検察庁法改正案について特集した。

 法改正が、すでに閣議決定で定年が半年間、延長された東京高検の黒川弘務検事長の人事との関連を巡り、国民の間で抗議の声が拡大、さらに15日には松尾邦弘元検事総長ら検察OBが法改正案に反対する意見書を法務省に提出するなどの動きが表面化している。

 一方、安倍晋三首相は14日の会見で検察庁法改正案への質問に「今回の改正により、三権分立が侵害されることはもちろんないし、恣意(しい)的な人事が行われることはないことは断言したい」と述べた。

 番組では、今年1月31日に閣議決定で黒川氏の定年を延長したことに森雅子法相が「管内で遂行している重大かつ複雑困難事件の捜査公判に対応するため」と述べたことを紹介した。

 リモート生出演した元検事の若狭勝弁護士は、この森法相の説明に「ごまかしそのものであると思います」と断じ、黒川氏の定年を延長しなくても後任者で「複雑困難な事件」に対応できると見解を示した上で「これまで検察は、定年になると辞めたくなくても泣く泣く辞めてきている。それを政治的に理由にもならない理由で、前代未聞の卑劣なことをよくやるなと非常に強い思いで見ています」と明かした。

 この意見にリモート生出演したジャーナリストの桜井よしこ氏は「これ取材してみますと、もともとのアイデアは検察庁、法務省から来ている。今、若狭さん、すごい言葉で内閣を非難しましたけど、この件をよくよく取材して一人一人本当にあたってみると、官邸は法務省および検察庁から上がっているものをそのまま受け入れているだけと言ってもいい。内閣が恣意(しい)的に黒川さんを半年延長したことではなくて」などと反論した。その上で「1月16日に」法務省の刑事局が延長案を決めてから閣議決定までの流れを振り返り「時系列を見ると法務省と検察庁の選択だったわけです」と指摘した。

 この桜井氏の指摘を若狭氏は「まったくもって事実と反する。つまり実質的な発案者が誰かが問題なんです。実質的な発案者は官邸、内閣で間違いない。ただ、形式的な国の組織としては検察庁は法務省、法務大臣が管轄してますから形の上では法務大臣から上申した形は当たり前なんです。表面的なところを捉えて時系列で法務省から来たという話は、本当に極めて表面的で実態を捉えていない」と断じた。さらに「もともと検察庁の人間が自分たちのことを考えれば、黒川さんの定年を自ら上申するなんてあり得ない。自分たちのポストが削られていっちゃう。将来、ポストがなくなっていくわけですから、黒川さんより下の人間が上申するなんて実質的にあり得ない。実態を知らないでモノを言っている。これは安倍総理も同じです。ごまかしです」と指摘した。

 この意見に桜井氏は、半年延長について現在、国民の間で黒川氏が「親安倍路線だから使いやすいという思惑で定年延長にした形になっていますけど、本当にそうなのか」とした。

 その上で「この法律は令和4年の4月1日に施行されるんです」とし、この時は安倍首相の任期が満了を迎えていることなどを引き合いに出し「この立て付けから見ると安倍政権が黒川さんを気に入っているから、次の検事総長にしようという発想は無理がある」などとし「もうひとつ、安倍政権の下で秋元司さんを約10年ぶりに政治家を逮捕した。法務政務官も事情聴取した。かなり強硬なことをやった。このことから見ても黒川さんが安倍政権に融和的な人だとはあたらない」と持論を展開した。

 これに若狭氏は「今の指摘ですけど、なぜ半年延長しなければならなかったのか。複雑困難な事件はなんだったのか。そこはどうお考えなんですか」と尋ね、桜井氏は「むしろ、そこの辺は、若狭さんに説明してほしい。検察の方からなぜ黒川さんの半年延長を内閣になぜ要請したのか」などと逆に質問したが、若狭氏は「要請してない」と返した。

 続けて桜井氏は「検察庁内部の人事の権力闘争が裏にあると疑ってしまうような。検察の内部の事情が複雑だと私は感じました」などと述べていた。

社会

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請
×