青戸慎司さんの自宅でできる陸上上達法…「腰ピン」「生卵90度」基本は姿勢

青戸慎司さんが速く走る基本を教える、You Tubeの中京大学公式チャンネル
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各地で学校の休校が続いた。再開の動きは広がっているものの、これまでのように部活動へ打ち込める状況に戻るにはまだ時間がかかりそうだ。そんな中、スポーツ報知で評論を担当している陸上の男子100メートル元日本記録保持者・青戸慎司さん(53)が、「自宅でできる上達法」を紹介した。

 速く走るための基本は姿勢です。まずは姿勢を正す練習を紹介します。両足のかかとをくっつけて、つま先を広げて背筋を伸ばす。後頭部と腰が一直線になる「腰ピン」の姿勢を覚えましょう。外出自粛でお子さんは自宅で寝転んだり、ゲームをしたりする時間も増える今だからこそ、正しい姿勢を再確認してほしい。椅子に座る時も「腰ピン」を常に意識しましょう。

 速く走る上で「腰ピン」同様に大切なのが、腕振りです。意識する言葉は「生卵90度」。両手は生卵を持つように優しく握り、90度に曲げた肘の角度を保ちながら前後に振ります。短距離は目線、ジョギングなら胸の高さまで振り上げれば大丈夫。洗面所の鏡などに映して、確認しながら速く振れるようにしてみましょう。ウォーキングを楽しむ方々も、正しく腕を振ればカロリー消費が増える効果が期待できます。

 室内では筋力強化も工夫してこなせます。時間が多く使えるからこそ、鍛えてほしいのが腸腰筋。強化に時間を要する部位なので、ぜひ今こそ意識的にやってほしいです。足を伸ばして寝転んだ状態から腹筋をする要領で体を起こし、右肘と左膝、左肘と右膝を順番にくっつけます。10回を3セット、できれば20回を3セットと増やせればいいですね。他には、縄跳びも走力向上には大切。ジャンプはとてもいい刺激が筋肉に入るので、二重跳び100回を目標に頑張りましょう。

 1日の流れでは、朝に腕振りをトレーニングしてほしいです。午前中に正しい振りを意識すれば、日常生活で歩く時も継続して気を配れるはず。日中は「腰ピン」を意識。筋力強化は刺激を入れてすぐ休めるので、夜寝る前に行うのが効果的です。正しいフォームが身に付けば、きっと走る速さにつながるはずです。

 ◆青戸 慎司(あおと・しんじ)1967年5月7日、和歌山市生まれ。53歳。和歌山工高―中京大。88年に陸上100メートルで10秒28の日本記録を樹立。夏季では88年ソウル、92年バルセロナの両五輪に出場。98年長野五輪もボブスレーで参戦し、日本男子初の夏冬出場を果たした。中京大監督。

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