「ミスターエスパルス」沢登正朗氏が選ぶ「静岡県出身ベストイレブン」外せないカズ、相棒はゴン

レジェンドならではの静岡出身ベストイレブンを選出した沢登氏
レジェンドならではの静岡出身ベストイレブンを選出した沢登氏
沢登氏が選んだベストイレブン
沢登氏が選んだベストイレブン

 スポーツ報知静岡版ではこのほど、静岡が誇るサッカー界のレジェンド、「ミスターエスパルス」沢登正朗氏(50)に「静岡県出身ベストイレブン」選出を依頼。学生時代から静岡サッカーの王道を歩んできた思い入れたっぷりに選んだベストイレブンは、そのまま日本代表と言っても遜色(そんしょく)ない顔触れとなった。(小松 雄大、武藤 瑞基)

 超ドリームチーム。本気で考えました! 全員能力が高く、4―4―2でも4―3―3でも3バックもできる。中盤に対応できる人間を置いてるし、前も破壊力がある。攻撃も守備もバランス良くできるはず。

 まず外せないのはキング。カズさんに預ければキープしてくれるし、仕掛けてフィニッシュまでいってくれる。苦しい時に何かやってくれる人です。カズさんとの付き合いは僕が中1の時から。ブラジルから帰ってきた時に東海大一中で練習してたんですよ。最年長だし、11番とキャプテンマークでチームの象徴になってほしい。

 2トップの相棒は泥臭い中山さんしかいない。背後も取れるし「そこまで追わなくても」ってぐらいハードワークしてくれる。2人は仲もいいしうまくコンビネーションを取ってくれる。

 そこを生かすのが名波の役割。彼を前に近い位置に置きたいから中盤をダイヤモンドにした。独特のリズムを持っていてふわっと浮かせり、背後に優しいパスを出せる。相手からしたら読みにくい選手だね。(小野)伸二と(藤田)俊哉には名波を助けてもらいたい。点も取れるしパスも出せるし、セカンドストライカーとして飛び出せる。伸二はボールタッチの柔らかさもアイデアも言うことない。天才中の天才。

 長谷部にはバランサーを頼みたい。普通ワンボランチだと守備範囲は20~30メートルだけど、周囲を動かせる彼なら68メートルの中でもかなりをカバーできる。センターバックコンビは粘り強い。高さはそこまでない(服部178センチ、斉藤182センチ)けどアジリティーで勝負できる。左サイドバックはまじめでさぼらない相馬。右は市川と迷ったけど1対1に強い内田かな。GKは実績、リーダーシップを考えると(川口)能活。人柄も良くて慕われているね。

 控えを見ていくと真田さん(11年死去、享年43)は安定度が高い。身長180センチだけど小さく感じないし、危ないシーンは全部抑えてくれる。余談だけど、先日息子さんが遊びに来てくれた。オヤジ似でイケメンだし、考え方も非常にしっかりしているね。イチ(市川)は何と言っても攻撃力。クロスもミドルもある。テル(伊東)はバランサー。僕がサボるとカバーしてくれた(笑い)。大岩はヘッドと気持ちの強さ。高原はカズさんと中山さんを混ぜた感じ。ゴール前に飛び込んでいけるし、ループも使える。得点力は一番かも。西沢は身体能力。普通の人がヘディングするボールを胸トラップしちゃう。

 健さんは兼任監督で。怖さがあり色んな戦術を持っている。僕が引退した05年が健さんの監督1年目。「ここまでやるか」ってぐらいフィジカルをやった。キャンプで100、200、400、600、800、1000、1200、1500メートルってタイム走をやった。設定は陸上選手並みで、しかも1500から100へ戻っていく。吐くまでやらせたいってことだったみたいだけど…。風呂に入りながら「健さんがもし選手だったら文句言ってるよ」って言ったら「そういうこと言うなよ~」って。でもやっぱり厳しさを植え付けるのは健さんだからできる。個性の強いメンバーをまとめるにはそういう人じゃないと。鬼ですよ(笑い)。

 いいチームでしょ? 実現したらACL制覇だって夢じゃないと思うよ!

 ◆沢登 正朗(さわのぼり・まさあき)1970年1月12日、富士宮市生まれ。50歳。東海大一高(現・東海大静岡翔洋)2年時の86年度大会で全国高校選手権優勝。東海大を経て92年に清水入団。93年Jリーグ初代新人王。05年の引退まで清水一筋でプレーした。J1通算381試合出場、85得点。日本代表では93年のW杯アジア最終予選メンバーとしてドーハの悲劇を体験するなど国際Aマッチ16試合出場3得点。2013年より常葉大監督。170センチ、66キロ。

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