【2006年6月6日】日本ハム・新庄が天から降りてきた! “新庄劇場”最大規模のパフォーマンス

日本ハム・阪神4回戦の試合開始直前、日本ハム・新庄剛志外野手(34)が、地上48メートルからの「空中ブランコショー」で登場。20階建てのビルとほぼ同じ高さのドームの天井から、キラキラ光るミラーボールをつり下げたゴンドラで派手に登場し、守備位置についた。新庄が立った台座はわずか35センチ四方。5ミリのワイヤ2本がすべてを支えていた
日本ハム・阪神4回戦の試合開始直前、日本ハム・新庄剛志外野手(34)が、地上48メートルからの「空中ブランコショー」で登場。20階建てのビルとほぼ同じ高さのドームの天井から、キラキラ光るミラーボールをつり下げたゴンドラで派手に登場し、守備位置についた。新庄が立った台座はわずか35センチ四方。5ミリのワイヤ2本がすべてを支えていた

◆2006年6月6日 日本ハム3―0阪神(札幌D)

 照明を落とした空間に無数のサーチライトが走った。その光が集まり、照らし出したのは“上空”48メートルの札幌Dの天井。その一角が割れ、ミラーボールを付けたゴンドラが降りてくる。直径わずか35センチという小さなゴンドラに立つのは、ユニホームにサングラス姿の新庄剛志。予告通りの「死」をかけたパフォーマンスだった。

 この年、すでに引退を表明していた新庄にとって、最後となる古巣・阪神との3連戦(雨天順延された甲子園の1試合は残っていた)。その初戦の試合前だった。ライブなどで「フライング」と呼ばれる演出。松任谷由実、浜崎あゆみらが取り入れていたが、スケールが違った。設営などを請け負った関係者は「コンサートではせいぜい20メートル。48メートルは、国内では間違いなく最高の高さ。今回は本人がやりたいということで受けた。普通は企画しても、まず断られるでしょう」。ビルの20階に相当する高さから、5ミリのワイヤ2本につり下がったゴンドラで、命綱はベルト1本だけ。「リハやると怖くなっちゃうから」と一発勝負で見事に成功させた。

 この企画はファンの要望に応えたもの。ファンから募集したパフォーマンスのアイデア、総数2007通のうち最多の365通が「飛んで欲しい」というものだった。ヘリコプターでの登場なども検討されたというが、法的な問題もあり断念。結果的にはヘリなどの乗り物を使うよりも、圧倒的にインパクトのあるパフォーマンスとなった。当日は試合前練習後に、コンテナに隠れて移動。観客にばれないように細心の注意を払い、サプライズで“空を飛んだ”。

 このシーズンは、開幕戦でハーレーダビッドソンに乗って登場すると、9月には大がかりなイリュージョンショーも披露。そして、その全ての試合で勝利する勝負強さを見せた。この日の阪神戦も初回に適時内野安打を放つなど、ダルビッシュの完封勝利に貢献。パフォーマンスをした試合こそ活躍することで、ファンからも圧倒的な支持を集めた。

 その新庄が現役復帰を宣言したのは昨年11月。実際に日本ハムにしか復帰できない任意引退選手から、自由契約選手として公示された。自らの引退を日本一で飾った「持ってる男」が、このコロナ禍を予見していたような復帰宣言。閉塞感ただよう日本に、常識破りの明るいニュースを期待している。(03~06年日本ハム担当 山口泰史)

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