コロナ不況食ったキッコーマン最高益 日清食品&マクドナルドも増益…森永卓郎氏“巣ごもり需要”で明暗分けた

スポーツ報知
キッコーマンの業績を引っ張った「うちのごはん」シリーズ

 新型コロナウイルスの感染拡大による休業や外出自粛要請などで「コロナ不況」が現実味を帯びるなか、売り上げを伸ばす企業も出ている。

 キッコーマンは12日、2020年3月期連結決算を発表し、純利益が前期の259億円から2・3%増の265億円で過去最高となった。海外事業が好調なことに加え、国内で新型コロナウイルスの感染拡大防止による外出自粛の影響で、自宅で調理して食べる「内食」の需要が増加。短い調理時間で完成する具材調味料「うちのごはん」や、豆乳飲料の好調が最高益を後押しした。中でも「うちの―」は、いため物や炊き込みご飯、麺類など35種類あり、さまざまな需要に対応している。同社の売上高は、前年から3・3%増の4686億円となった。

 食品加工会社では、日清食品ホールディングスも11日に3月期決算を発表し、純利益が前年比で51・5%増の293億円と過去最高となっている。「カップヌードル」などの即席麺が日本や中国で好調。特に新商品のみそ味が貢献した。

 日本マクドナルドホールディングスは12日、20年1~3月期の売り上げが前年比4・9%増の722億円となったと発表。持ち帰り需要の拡大で客単価が上昇し、好調を保った。ただ、4月29日から全国で店内飲食を中止しており、今後の業績に影響を与える可能性もある。

 マスク需要からドラッグストア大手「ココカラファイン」の20年1~3月期の連結営業利益は、前年同期比2割増、同期間として過去最高の40億円となった。自宅での暇つぶし需要でゲーム需要もアップし、同期間での任天堂の純利益は前年比33・3%増の2586億円、カプコンも27・1%増の159億円と好調だった。

 ■リーマン超え打撃“巣ごもり需要”への対応で明暗

 森永卓郎氏の目 新型コロナウイルスによる経済的打撃により、日本国内のGDPは約9%減少しています。2009年、リーマンショック時の5.4%を超える衰退です。そんな中でも業績を上げた企業は、家にいるライフスタイル、いわゆる“巣ごもり需要”へ対応できたかが明暗を分けました。キッコーマンはもう、しょうゆだけの会社ではない。「うちのごはん」シリーズが業績を引っ張りました。自宅で3食を一から作ろうとすると大変ですが、これがあればすごくお手軽。その素地を作っていたことが賢かったですね。

 マクドナルドは早い時期に店内飲食をやめて、持ち帰りとドライブスルーに変えたことが功を奏しました。特にドライブスルーで客が増えた。平時ならクーポンを発行して値引きしますが、今は値下げしない。客単価が上がっており、かなり強気になってます。

 マスクや除菌製品、ハンドソープ需要で売り上げを伸ばしたドラッグストアは、主力商品を不定期販売にしたことが大きかった。お客を店に赴かせるようにしたんです。店に行けば、他の商品もついつい買ってしまいますので、これが収益増加につながったと思います。(経済アナリスト、談)

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