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完成度追求し得意ジャンプで勝負へ フィギュア新ルール無良崇人の目

スポーツ報知
昨年の全日本選手権、男子SPで演技する羽生結弦

 国際スケート連盟(ISU)は11日、フィギュアスケートのジャンプの基礎点を来季の2020―21年シーズンから変更すると発表。4回転はループが0・50点増、ルッツが0・50点減で、フリップと同じ11・00点になった。14年四大陸選手権優勝の無良崇人さんが、変更の背景について見解を語り、来季からの男子の戦いを予測した。

 「4回転ジャンプの難度に関する定義の変化が挙げられると思います。ループ、フリップ、ルッツの3種類はどれを取っても難しいことに変わりなく得意、不得意が現れやすい時代背景のため、基礎点の均一化が行われたと考えます。また近年は、高得点を稼ぐために(アクセル以外で)基礎点が一番高い4回転ルッツに固執した戦い方が見られました。そのため、質の高さや美しさなど完成度を求めた競技性を引き出すルールになり、得意なジャンプで勝負にもっていけるようになったと思います」

 五輪連覇の羽生結弦(ANA)、平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)、ネーサン・チェン(米国)らの戦い方はどうなるか。

 「羽生選手はルッツを跳ぶことができ、また完成度の高いループも武器。ジャンプ構成の選択肢は増えると思います。宇野選手はループとフリップがある。『ルッツを跳ばないといけない』という固定概念が外れ、メンタル的にも良いと思います。チェン選手は元々、5種類の全4回転を跳ぶことができるので、あまり変化はないように感じます」

 その他、3回転ルッツが0・60点減でフリップと同じ5・30点に。回転不足には新たに「q」マークが追加された。4分の1回転足りないジャンプの基礎点は100%のまま、出来栄え点(GOE)を減点するなどの変更があった。

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