急性リンパ性白血病から復帰を目指す競泳女子・池江璃花子(19)=ルネサンス=が、9日放送のNHKスペシャル「ふり向かずに前へ」に出演。退院直後の今年1月から、現在の様子を公開した。3月には顔を水につけない条件で、プールを泳ぐことを認められ「すごく気持ちいい。楽しい。言葉で表せない楽しさというか、今までに感じたことのない気持ちになった」。25メートルをバタ足で19秒41で泳ぎ切った様子なども公開した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京五輪は延期。目の前の目標がなくなった仲間に対し「当たり前のことが当たり前でなくなった時の気持ちはめちゃくちゃわかる」と語った池江は、自身についても自宅での日々を続けている中で「病気の人たち、普通に生活している人、全員の気持ちが分かった。どん底までいった人間がここまで上がったというのを、ちょっとずつでもいいから見せられたら。できるところまでいきたいし限界までチャレンジしたい」と決意を示した。