日本ハムの栗山英樹監督(59)が7日、「打撃の神様」が残した名著を勧めた。生活拠点のある北海道栗山町からオンラインで取材に対応。恒例のお薦め本紹介で「今回時間があるなら、こういう本を読んでもいいのかなと思って」と、元巨人監督・川上哲治氏の書籍3冊をカメラの前に取り出して紹介した。
〈1〉「遺言」(文春文庫、638円)、〈2〉「禅と日本野球 日本野球の礎を築いた『禅』の哲学」(サンガ文庫、1155円)、〈3〉「悪の管理学 かわいい部下を最大限に鍛える」(カッパ・ビジネス、715円)。1965~73年に前人未到のV9を達成した名将の哲学が記されている。「野球に関しての考え方とか、自分がどうやって勉強しなきゃいけないのか、そういうことが書かれている本。俺は何回も読んだ」。就任9年目の栗山監督にとってもバイブルと言える本だ。
ゴールデンウィークは、自宅にこもり、読書にふけった。「一気に読める感じが出てきたので、すごくたくさん読ませてもらったよ」。本を読むことは、先人の経験を疑似体験すること。「打撃の神様」の哲学は北の名将にも根付いている。(秦 雄太郎)