伊藤美誠の野望…4戦全敗の陳夢倒し世界ランク1位から五輪金!2つの頂点見据えた

 卓球女子で東京五輪代表の伊藤美誠(19)=スターツ=が7日、オンライン取材に応じ、世界ランク1位と五輪金メダルへの意欲を示した。4月16日に発表された最新の世界ランキングでは日本勢最高の2位となったが、「1位になるチャンスはある。そこを目指す」と、現1位で過去4戦未勝利の陳夢(中国)撃破を宣言。さらに「五輪で優勝したい思いが強い」と、2つの頂点を見据えた。

 伊藤は日本勢初の快挙にも満足した様子は見せなかった。4月の世界ランクで、現行のランキング制度が始まった1991年以降では最高の2位に浮上。「すごくうれしいのはうれしいんですけど…」と喜んだが、すぐに頂点への思いを口にした。

 「1位の陳夢選手に勝ったことがない。勝ったことがない選手が上にいると、すごくやりがいがある。まだまだポイントにも実力にも差はあるかもしれないですけど、どんどん縮めていきたい。勝てたら、世界ランク1位になるチャンスはあると思うので、そこを目指して頑張っていきたい」

 最大の壁は現1位の陳夢だ。世界ランク上位7人のうち、自身を除く6人は中国選手。その中でリオ五輪女王の丁寧、世界女王の劉詩ブンら5人には複数回勝利しているが、唯一、陳夢には勝ったことがない。これまで昨年12月のワールドツアー・グランドファイナルなど4度対戦。「私の奥深くを突いてくるし、ベンチコーチもすごくうまいなと感じる。まだまだ実力に差がある」と、素直に認めた。

 五輪のシード順にも関わる世界ランクで1位に立てば、金メダル獲得にも弾みがつくことは間違いない。直接対決を制することは欠かせないだけに「試合をやっていく中で慣れも出てくる。もっと試合をしたい」と熱望した。

 国際大会は7月末まで中止。いつ再開されるか不透明な状況だが、「8月に試合があると思って過ごしています」と、気持ちは切らしていない。一方で普段は海外遠征で多忙なだけに、自宅でドラマや映画を見る機会も増えたという。特に「ドクターX~外科医・大門未知子~」にハマっている。女優・米倉涼子がすご腕の外科医を演じ、「私、失敗しないので」と強気に言い放つ場面が人気だ。「強い女性のドラマや映画が好きなので、元気をもらっています」と、目を輝かせた。

 東京五輪も1年延期された。「モチベーション維持は大変ですけど、五輪で優勝したい思いが強いので頑張れている。1年後、優勝できるチャンスをもっと増やしたい」。19歳で挑むはずだったが、10月21日には20歳の誕生日を迎える。「来年であれば20歳になっているので、そのまま乾杯できるかな」と笑う。日本勢初の世界1位、そして金メダルでの祝杯へ。希望に胸を膨らませた。(林 直史)

 ◆卓球女子の五輪メダル争い シングルスは各国・地域で最大2枠。最大のライバルの中国勢は代表が確定していないが、世界1位の陳夢、3位の孫穎莎、4位の劉詩ブン、6位の丁寧らが争う。8位の鄭怡静(台湾)、ともに9位の馮天薇(シンガポール)、石川佳純もメダル候補に挙がる。

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