おうちで小笠原気分 来島自粛を呼び掛ける小笠原村観光局がホームページに現地画像掲載「自宅にいながら『島時間』を感じて」

小笠原村観光局のホームページからダウンロードできる父島境浦海岸の画像
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ダウンロード数トップの父島のメインストリート
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 新型コロナウイルスの感染拡大が全国各地に大きな影響を及ぼす中、特に神経をとがらせているのが、離島に住む人々だ。医療体制が脆弱(ぜいじゃく)であることから、いったん感染者が出てしまうと島全体が危機に陥る可能性が大きい。東京都の最も本土から遠い小笠原村でも、主要産業である観光業が大打撃を受けるのを覚悟で来島自粛を呼び掛けているが、同村の観光局が「来島できない人のために」と始めた現地画像の提供が島のファンを中心に喜ばれている。(高柳 哲人)

 東京の中心部から南に約1000キロ。竹芝桟橋から丸1日かかる「おがさわら丸」でしか行けない小笠原村でも、新型コロナにピリピリしている。

 4月13日に沖縄県の石垣市で感染者が確認された際、感染病床が3床だけという離島の医療体制の脆弱性が注目されたが、小笠原村は更に厳しい状況だ。島しょ保健所小笠原出張所によると、管内で感染病床があるのは、八丈町(八丈島)の病院のみ。ただ、治療で医師が感染し、島内が医療崩壊するのを防ぐために、新型コロナの疑いがある場合は、基本的には内地に搬送することになっているという。「おがさわら丸」は週に1便の運航に加え、時間もかかるため、まさに“死活問題”といえる。

 この状況をかんがみ、同村は都に緊急事態宣言が出される前日の4月6日に森下一男村長が不要不急の来島自粛を呼び掛けた。また、小池百合子都知事も会見で、来訪自粛を要請する都内の観光地として、小笠原諸島の名を挙げた。その効果もあってか、ゴールデンウィークの4月29日に出航した竹芝桟橋からの乗客数はわずか20人。昨年同時期(19年4月27日)が821人だったことを考えると、現在のところは自粛が守られているといえる。

 そんな中、島を訪問したくてもできない人たちのために観光局が始めたのが「Stay Home with OGASAWARA」と名付けたキャンペーン。「自宅にいながらにして『島時間』を感じてもらう」のがコンセプトで、村内の景色を撮影した画像を観光局のホームページに掲載。パソコンの壁紙やWeb会議の背景などに自由に使用できるようにした。

 観光局の関係者は「毎年、この時期に来島してくださるリピーターの方が口にするのが『島の時間を楽しみに行く』という言葉でした。今年は島を訪れることができず、フラストレーションがたまっていると思うので、この画像で来島気分を味わってもらえれば」と話している。

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