ビートたけしも舞台に上がった名古屋の大須演芸場、コロナで消滅危機

スポーツ報知
経営危機に陥っている大須演芸場

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大須演芸場(名古屋市)が経営危機に陥っていることが3日、明らかになった。東海地区で唯一の寄席でもある大須演芸場は3月以降、休演が続き、資金繰りが悪化。公式ホームページで募金を呼びかけているが、必要な金額に達していない。

 大須演芸場は1965年にオープン。ビートたけしがツービートとして舞台に上がり、売れない頃の明石家さんまが出演した歴史もある。過去には幾度となく経営難となり、90年代には故・古今亭志ん朝さんが支援のために独演会を開くなどして話題を呼んだ。その後も経営は安定せず、2015年には耐震補強工事やリニューアルを行い、社団法人化して再出発。海老名香葉子さん(86)を最高顧問に迎え“顔付け”のアドバイスをもらい、理事、監事8人は無給のボランティア。専業スタッフは支配人を含め2人。その他のスタッフはボランティアで募るなど、スリム化していた。

 当初、月初の10日間の定席公演を行っていたが、昨年6月から7日間に短縮。空いている時間を“貸し小屋”として、収入を確保してきたが、3月の外部公演はわずか1件。そのほかは全てキャンセルとなり、4月はゼロに落ち込んだ。

 橋本浩宗・広報担当理事(56)は「このままでは運転資金は4月で底をついていまう」と、4月末で募金を募った。目標額は500万円だが「今の段階で集まったのは100万円。5月まではやっていける」(橋本理事)という。

 緊急事態宣言の延期は確実で再開のメドは立っていない。過去に幾度となく閉鎖危機を乗り越え、再出発して5年。コロナの影響でエンタメ業界全体が苦境に立たされる中、老舗演芸場も消滅のピンチに陥っている。

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