【メディカルNOW】新型コロナ今後どうなる?日常再開へのロードマップ

閑散とする渋谷駅前スクラブル交差点
閑散とする渋谷駅前スクラブル交差点

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、緊急事態宣言が5月7日以降も継続される見通しだが、今後どうなるのか。米国のシンクタンク「アメリカン・エンタープライズ研究所」が発表した「日常再開へのロードマップ」を紹介する。取りまとめたのは米食品医薬品局(FDA)元長官のスコット・ゴットリーブ氏だ。

 道のりは4段階ある。

 【フェーズ1】は感染拡大を遅らせることだ。学校閉鎖、在宅勤務、商業施設やジムの封鎖、レストランはテイクアウト限定などの対策で感染拡大を遅らせ、その間に医療インフラを拡充する。今の日本がこの段階だ。再生産数(1人の感染者が他人に感染させる人数)が低下すれば、フェーズ2に移行する。

 【フェーズ2】は地域ごとに経済活動を再開させ、制限を徐々に撤廃する。学校や企業が再開し、通常の生活が徐々に戻ってくる。ただし、人との社会的距離(2メートル)をとり、会合の制限、マスク着用が求められる。感染検査が手軽に幅広く行われ、感染者は隔離される。感染者が増えればフェーズ1に戻される。

 【フェーズ3】は集団免疫が獲得される段階だ。ワクチンが開発・普及するか、その地域の多くの人(60~70%)が感染して回復すれば集団免疫を獲得できる。社会的距離をとるなどさまざまな規制が解除され、日常生活が戻ってくる。

 【フェーズ4】では次のパンデミック(世界的流行)に備える。研究開発に投資し、医療インフラを拡充し、未知の病原体が将来引き起こす被害を封じ込める。新型コロナとの戦いは長期戦になりそうだ。中間目標やゴールがはっきりすれば頑張れる。早く「日本版ロードマップ」を示してもらいたいものだ。(医療ジャーナリスト・田中 皓)

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