仙台大・宇田川優希は落差大きいフォーク武器―今秋ドラフト注目の152キロ右腕

仙台大・宇田川(写真は18年秋季リーグ戦)
仙台大・宇田川(写真は18年秋季リーグ戦)

 コロナ禍で東北各地では大学リーグ戦の延期、高校野球春季大会は中止となる中、今秋ドラフト候補の現状とNPBスカウトの評価に迫る企画。仙台大の最速152キロ右腕・宇田川優希投手(4年)を紹介する。(取材・構成=有吉 広紀、長井 毅)

 東北屈指の本格派右腕がプロへの扉を開けようとしている。最速152キロの速球と落差の大きいフォークが武器で、今秋のドラフトでは「上位候補」と評する球団も多い。

 あるパ・リーグのスカウトは昨秋までの印象を踏まえ「今でも150キロ近い球を投げるけど、さらに化ける可能性を秘めている投手。コントロールにしろ下半身の使い方にしろ、まだまだ良くなる」と“伸びしろ”を指摘しつつ「フォークがいいし、うまくいけば抑えで使えそうな投手」と守護神候補としての可能性についても言及した。

 3月22日に行われたロッテ2軍戦(ロッテ浦和)では複数球団のスカウト陣がネット裏で熱視線を送る中で4回4安打6三振、4四球、4失点。立ち上がりで制球に苦しむ場面が見られたが、2回以降は修正し、フォークで空振りを取る場面も目立った。視察したロッテ・柳沼スカウトは「ゆったりとしたフォームからガンッと伸びのある直球がくる。リリースポイントが高いので高めで空振りが取れる。腕が遅れてくる感じで打ちにくい」と高く評価。「プロの打者と対戦したことで通用する部分とそうでない部分が勉強になったと思う」と、さらなる成長に期待を寄せた。

 宇田川本人にとってドラフト前に果たさなければいけない使命がある。エースとして東北福祉大のリーグ5連覇を阻むことだ。自身はこれまで全国大会の出場はないだけに「全国でアピールしないといけない」と、決意をみなぎらせている。ライバルを撃破した先にある夢舞台を思い描きながら、努力を重ねていく。

 ◆宇田川 優希(うだがわ・ゆうき)1998年11月10日、埼玉・越谷市生まれ。21歳。越谷西中から八潮南高に進み、仙台大では1年春からベンチ入り。リーグ戦通算7勝1敗、防御率1・78。184センチ、95キロ。右投右打。

 ◆各スカウトの宇田川評

 広島・近藤スカウト(昨秋までの印象)「角度のある、重くてキレのいいストレートがある。フォークもいい。体が大きくなったけど、投げ込んでいけばもっと良くなる。(大卒だけど)即戦力というよりも素材型。鍛えていけば面白い」

 ソフトバンク・作山スカウト(昨秋までの印象)「スケール感が大きい。プロのトレーニングで体が引き締まってくれば、グッと伸びる可能性がある。球速も球の精度もまだまだ上がりそう。鍛えていけば大きく伸びる可能性を秘めている」

 別のパ・某スカウト(昨秋までの印象)「150キロを超えるストレートに、フォークも勝負球として使える。(見てみたい点は)打力のあるチームにどういう投球をしてくれるか、先発で長いイニングを放れるか。気持ちの強さも確認したい。いずれにせよ楽しみな投手」

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