夏場所開催極めて厳しい…芝田山広報部長「政府の要請に沿う」緊急事態宣言延長方針 

スポーツ報知
芝田山広報部長

 新型コロナウイルス感染拡大による政府の緊急事態宣言が期限の5月6日から1か月程度延長する見通しとなったことで、大相撲夏場所(24日初日・両国国技館)の開催は極めて厳しい状況になった。日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は30日、電話取材に応じ、「政府の要請に沿って対応していく」と説明した。既に初日を2週間延期する措置を取っているが、協会は状況次第では中止も選択肢にするとしている。

 新型コロナ禍で開催が危ぶまれている夏場所について、日本相撲協会が苦渋の決断を迫られている。この日、政府の緊急事態宣言延長の方針が明らかになった。期間は1か月程度とみられる。5月中の宣言解除は難しくなり、初日を24日に2週間延期している本場所への影響は避けられない。

 協会は従来、春場所に続く無観客を模索するだけでなく、世の中の状況次第では中止も検討するとしている。電話取材に応じた芝田山広報部長は「何も決まっていない状況で、何も口にすることはできない」と言葉を選びつつも、「いろんな見方がある。専門家の意見を聞きながら考えていく。(緊急事態宣言の)延長がどういうふうに出るか慎重に考えていきたい。6日以降にどういった状況になるか。政府の要請に沿って対応していく」と受け止めた。

 角界では、4月10日から力士ら協会員計7人の感染が判明。同じ相撲部屋が生活拠点の高田川親方(元関脇・安芸乃島)と弟子の十両・白鷹山が陽性になったことで、集団感染のリスクは拭えていない。

 さらに、緊急事態宣言の延長で原則的な外出禁止も継続される。濃厚接触を避けるため、現在も自粛中のぶつかり稽古や申し合いなど実戦的な稽古再開時期も不透明だ。準備期間が短いまま、“命がけ”の本場所土俵に上がれば、力士の大けがにもつながりかねない。回復した陽性力士の出場可否にも不安は残る。

 理事会の開催は未定だが、協会幹部らは30日までに電話を含めて夏場所について協議したとみられる。再延期が議論された場合は、続く名古屋場所(7月19日初日・ドルフィンズアリーナ)との日程的な兼ね合いも出てくる。「我々の社会も世間に大きな影響を与える。しっかり見極めないといけない」と芝田山部長。依然として協会内には開催に「無理でしょう」などとする否定的な意見は根強い。

 ◆大相撲の新型コロナウイルスに関する経過

 ▼3月1日 臨時理事会で春場所の無観客開催を決定。8日が初日

 ▼16日 幕内・千代丸(九重)が力士初のPCR検査を受け、翌17日に陰性が判明した

 ▼4月3日 臨時理事会で夏、名古屋場所の2週間延期を決定

 ▼10日 8日に発熱などを訴えて入院していた幕下以下力士1人が角界初の陽性と発表

 ▼25日 高田川親方、白鷹山ら計6人の陽性を発表

 ▼30日 高田川親方ら6人が退院

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