加地亮さん、売り上げ7割減でも健康だったら生きていれば何とかなる…「CAZI CAFE」夫婦で経営

新型コロナウイルスによる苦境を乗り越えるためテイクアウトで営業を再開した加地さん(カメラ・石田 順平)
新型コロナウイルスによる苦境を乗り越えるためテイクアウトで営業を再開した加地さん(カメラ・石田 順平)

 新型コロナウイルスの影響で、日本中の飲食店が大きな打撃を受けている。大阪・箕面市内にある「CAZI CAFE」(カジカフェ)はサッカー元日本代表DF加地亮さん(40)の妻・那智さん(39)がオーナーを務めるカフェ。加地さん本人が勤務する人気店も例外ではなく、売り上げ7割減と苦境に立たされている。(取材・構成 長田 亨)

 いつものにぎわいがなくても、加地さんは前向きに言葉をつないだ。「健康だったら、生きていれば何とかなる。頑張ろう、と思えるので」。開店前の検温やこまめな消毒を徹底。来店客との対面時はマスク姿で、てきぱきと仕事をこなす毎日だ。

 古民家風のおしゃれな「CAZI CAFE」。オープン9年目にして、かつてない苦境に立たされている。普段は離れを含めた50席が満席になり、1週間でのべ500人が訪れる人気店だったが、加地さん本人が3月末に一時閉店を決断した。大阪府に緊急事態宣言が出された4月7日より早かった。

  • おしゃれな「CAZI CAFE」の外観

    おしゃれな「CAZI CAFE」の外観

 「感染が広がるまで、実はいつものようにお客さんが来てくださってました。ありがたいことですけど、もしここが感染源になったら…と思うようになって。楽しく、おいしく、人の健康、安全が一番なので。人を傷つけてしまう、健康を害してしまう場所になってはいけないですから」

 社員やアルバイトに賃金を補償した上で2週間、営業を取りやめた。家賃などの固定費を含め、のしかかるものは重いが「それ以上に大切なものがある」と加地さん。那智さんらと知恵を出し合い、4月14日からテイクアウトのみで営業再開することを決定した。

 和食中心の「本日のカジ弁当」(1000円)をメインに午前11時から午後2時まで販売。来客数は通常時の4分の1程度で、売り上げも約3割まで減ったが“密”を避けるために時短営業を優先した。当初は5月6日までだった店内営業の自粛は月末まで延長。新たに同7日から夜のテイクアウトを始める予定だ。

  • 来店客に商品を手渡す加地さん

    来店客に商品を手渡す加地さん

 故郷・淡路島の淡路牛、玉ねぎを使った料理は、かつて加地さんがプレーしたG大阪の選手にも人気だ。「今は食べ物が一番の楽しみだと思うので。お母さんが助かるような、食卓の助けになるように提案もさせていただきたいですね」と那智さん。加地さんも「人のありがたみを感じています。安全で楽しい場所。みんなが楽しんで帰ってもらえる日が戻るように…」。多くのファンに力を与えてきた右サイドバックは、現役時代と変わらぬ情熱で懸命に踏ん張っている。

 ◆CAZI CAFE(カジカフェ)

 ▽住所 大阪府箕面市如意谷1の11の21(TEL072・721・3321)4月14日に公式インスタグラム開設

 ▽テイクアウト営業時間 午前11時~午後2時。7日から午後5時~7時も。(売り切れ次第終了、月曜定休)

 ◆加地 亮(かじ・あきら)1980年1月13日、兵庫・南あわじ市(旧西淡町)生まれ。40歳。滝川二高から98年にC大阪入団。大分、F東京、G大阪、米国のチバスUSA、岡山でDFとして活躍し、17年に現役引退。J1通算300試合3得点、J2通算199試合4得点。99年に世界ユース選手権(現U―20W杯)で準優勝。日本代表として国際Aマッチ64試合で2得点。06年ドイツW杯にも出場。家族は妻と1男2女。177センチ、75キロ。

 ◆ステイホームを

 ○…加地さんは「ステイホーム」も呼びかけた。1男(中2)と2女(中1、小4)のパパは、感染拡大の防止へ外出自粛を徹底。時短営業中のため午後4時に帰宅し、ゆっくりした入浴や食事で免疫力を高めている。「家族みんなでUNO(カードゲーム)をしたり。夜の自由時間のために、子どもたちも家事を手伝ってくれます」と全員で楽しみを共有。「自宅にいることが大切。一人一人が責任ある行動を取ってほしいです」と訴えた。

新型コロナウイルスによる苦境を乗り越えるためテイクアウトで営業を再開した加地さん(カメラ・石田 順平)
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