元中日・友永翔太さん、ウーバーイーツの配達員に…昨オフ退団後にアパレル会社起業もコロナ直撃

スポーツ報知
ウーバーイーツの配達員を始めた元中日の友永さん(本人提供)

 昨季までプロ野球の中日で外野手としてプレーした友永翔太さん(29)は、既にウーバーイーツの配達員として働き始めている。「今、皆さんに喜んでもらえるには何をしたらいいか。例えば僕の力でマスク(の供給)は難しい。でも、誰かの助けになりたい」と28日に開始。自転車で名古屋市内を駆け巡り、2日目のこの日は8軒、距離にして30~40キロを走った。

 昨オフの退団後、アパレルの会社を起業。だが、コロナ禍で中国の工場が操業をストップし、開店休業状態になってしまった。「野球の個人トレーナーを始めようと思ったのですが、それも厳しくなった。今はヘトヘトになって1日1万円もらえるかどうかですが、金額じゃない部分があります」。ルーキーだった15年に自己最高の年俸1000万円。華やかなプロの世界だけでは知り得なかった社会経験を積んでおり、「ウーバーイーツは社会勉強」と繰り返す。

 玄関先に商品を置いて立ち去る配達が過半数のため、今のところドラ党に元選手として指摘されることはないという。「コロナが収まって自分の仕事が軌道に乗るまで1か月程度限定のつもりでしたが、皆さんが喜んでくれるなら続けようかな」。かつて中日で背番号1を背負ったプライドを捨て、ペダルをこぎ続ける。(田中 昌宏)

 ◆友永 翔太(ともなが・しょうた)1991年4月1日、神奈川県生まれ。29歳。東海大相模高、国際武道大、日本通運を経て2014年ドラフト3位で中日入り。19年オフに退団。実働4年で通算34試合、打率1割3分5厘、0本塁打、2打点。学生時代にマクドナルドでのアルバイト経験がある。170センチ、76キロ。右投左打。独身。

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×