シヤチハタの手洗い練習スタンプ、出荷昨年の10倍以上に…子供が楽しみながら習慣化

手洗いの習慣が楽しく身に付く「おててポン」
手洗いの習慣が楽しく身に付く「おててポン」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、重要性が再確認された手洗い。世界保健機関(WHO)も「最も効果的」という予防策の一つにしている。手洗いを嫌がる子供向けに、インク浸透印でおなじみの「シヤチハタ」がスタンプ製造技術を応用して編み出した手洗い練習スタンプ「おててポン」(税抜き500円)は昨年の10倍以上が出荷される人気に。問い合わせが殺到している。

 ヤンチャ盛りの子供を持つお父さん、お母さんにはありがたいグッズだ。楽しみながら、子供の手洗いの習慣をつけることが出来る一石二鳥の「おててポン」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で手洗いの大切さが改めて注目されて、出荷数が激増した。担当者によると「2月で比べると、昨年に比べて10倍以上は出荷している」といい、増産態勢に入った。

 製造しているのは、朱肉要らずのインク浸透印で有名な文具メーカーの「シヤチハタ」だ。スタンプを作ってきた技術を生かしながら、16年11月に発売を開始。手のひらにバイ菌のスタンプを押すと、30秒ほどしっかり石けんを使って手を洗わないと印が消えない仕組みになっている。主に手洗いの習慣をつけるべき小学校入学前の子供をターゲットとしている。手洗いを嫌がったり短時間で済ませがちな子供が、楽しみながら手洗いを出来るということで、好評だという。

 同社の担当者は「弊社は本来は印を残す会社なんですけどね。消すというのはあまりない発想だった。正直、こんなに出荷することになるとは思っていませんでした」と話す。インクには食用色素を使用しており、安全性にも十分配慮されているため安心だ。

 感染力の強い新型コロナウイルスだが、手に付いたウイルスを室内に持ち込まないためにも手洗いの重要性はWHOも訴えている。日本国内でも嵐、木村拓哉、ピコ太郎ら多くの著名人が手洗いの動画を公開するなど、広まりを見せている。“楽しみながら手洗い”の習慣が広がりつつある。(安藤 宏太)

 ◆手洗い動画を公開した主な著名人・団体 嵐、A.B.C―Z、木村拓哉、ピコ太郎、ミルクボーイ、有吉弘行、新木優子

 【プロ野球】前田健太(ツインズ)、牧田和久(楽天)、日本ハム

 【サッカー、ラグビー】柴崎岳(デポルティボ)、三浦知良(横浜C)、中村憲剛(川崎)、大久保嘉人(東京V)、F東京、山形、磐田、ヤマハ発動機

 ◆シヤチハタ株式会社 1925年に舟橋商会が創業され、シヤチハタの原型になった「万年スタンプ台」が発売。41年9月24日に改組によってシヤチハタ工業として設立された。本社は名古屋市西区。95年には電子印鑑システム「パソコン決裁」も発売され、99年から現社名になった。

 ◆ハンコ分野は逆風、完全廃止の会社も

 〇…シヤチハタが主戦場としているハンコの分野では逆風が吹いている。テレワークを推奨されながらも、日本特有のハンコ文化が障壁となって出社せざるを得なくなる人が多く、疑問の声が上がっている。竹本直一IT担当相も問題視。GMOインターネットグループが17日にグループ内での印鑑手続きの完全廃止を発表した。

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