リオ五輪リレー銀の飯塚翔太、インターハイ中止の高校生にエール「自宅でお茶を」

リオ五輪陸上男子400メートルリレーで銀メダルを獲得した飯塚(左から2人目)ら日本代表
リオ五輪陸上男子400メートルリレーで銀メダルを獲得した飯塚(左から2人目)ら日本代表

 16年リオ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルの飯塚翔太(28)=ミズノ、藤枝明誠高出=が、27日までにスポーツ報知の電話取材に応じた。8月にエコパスタジアムで予定されていた全国高校総合体育大会の陸上が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。地元静岡での晴れ舞台を失った高校生へ「諦めずに、燃え尽きずに頑張ってほしい」とエールを送った。また、外出自粛期間中は、県名産の緑茶を自宅で楽しむことを呼びかけ、コロナ禍収束後は観光スポットへも積極的に足を運ぶ考えを明かした。(取材・構成=細野 友司)

 五輪銀メダリストにとっても、原点の1ページが高校総体だった。コロナ禍で無情にも輝く舞台を奪われた後輩たちへ、飯塚は寄り添う。

 「試合がなくなってしまって、忘れられない1年になるのは間違いないですよね。僕も高校3年(09年近畿総体)の時は、100メートルが2番、200メートルが優勝。今でも覚えていますよ。学校が終わって夜まで練習して、真夏に皆で戦う。うれしかったり、悔しくて泣いたり、インターハイのドラマって特別じゃないですか。学ぶことも多かった。何とか諦めずに、燃え尽きずに頑張ってほしい」

 飯塚自身も、拠点の味の素トレセンが閉鎖で自宅籠もりの日々。3年ぶりに参戦予定だった静岡国際(5月2日、エコパ)も中止だ。

 「もちろん状況を考えれば仕方ない。あの大会は地元の小学生から招待選手まで幅広く参加できて、子どもは選手からサインをもらって交流できる点でも意義がある大会なんですよね。僕も小学生の頃、選手に『速いですか?』と尋ねてサインをもらっていました。平和でないとレースはできないな、改めて感じますね」

 GWも続く外出自粛期間を有意義にできるかは、考え方次第で変わってくる。

 「自粛期間があって良かった、という点を増やさないといけない。学生の皆さんも部活がなくなり、勉強以外に時間があるはず。SNS上で僕ら(トップ選手)とつながったり、体の動かし方など情報を取り入れることはできる。自分で考える力や、答えを見つける力をつければ、新しい未来も待っていると思います」

 考えて、動く。飯塚も故郷の名産に思いを寄せ、自粛中の過ごし方を提案する。

 「健康にもいいし、家でお茶を飲んでほしいです。取り寄せできますし、(産業に)貢献できますよね。緑茶は沸騰したお湯でいれるとカフェインが多く出て、交感神経を刺激してやる気が出ます。一方でぬるま湯だとカフェインが出にくくなり、落ち着く効果もあるといいます。朝晩で温度を使い分けて楽しんでほしい」

 コロナ禍が収束した後には、観光地も多い静岡県の魅力を再確認したいと願う。

 「富士山など世界遺産があるし、伊豆や熱海は温泉。浜名湖はウナギがおいしいです。富士サファリパークもありますね。東京からも近いので、観光に行って、お互い助け合えたらいいなと。僕も収束したら、できることは積極的にやります」

 ◆飯塚 翔太(いいづか・しょうた)1991年6月25日、御前崎市生まれ。28歳。小学3年から競技を始める。浜岡中―藤枝明誠高―中大。12年ロンドン五輪代表。14年ミズノ入社。男子400メートルリレーで16年リオ五輪銀、17年ロンドン世界陸上銅。自己ベストは100メートルで10秒08、200メートルは20秒11。186センチ、80キロ。

 ◆飯塚の高校総体 藤枝明誠高で07年から3年連続で出場している。1年時は400メートルリレー決勝でアンカーを務め、7位。2年時には第2走者で3位となった。3年時には個人種目でも活躍。200メートルを制し、100メートルでも2位(優勝は12年ロンドン五輪代表の九鬼巧)。400メートルリレーは第2走者を務め、5位だった。

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