高体連理事の増田明美さん、インターハイ史上初の中止に「それ以上に命と健康に勝るものはない」

増田明美さん
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予定されていた北関東総体の開催地と競技
予定されていた北関東総体の開催地と競技

 全国高体連は26日に行われた臨時理事会で、高校総体の史上初の中止を決定した。理事としてウェブ会議に参加した1984年ロサンゼルス五輪女子マラソン代表でスポーツジャーナリストの増田明美さん(56)は「安全面」「けがのリスク」「医療体制」の3つの問題から早い段階で中止が決まったことを説明した。

 史上初の中止に、理事として会議に参加した増田さんも悔しい思いを持って同意した。「選手や指導者の皆さんのことを考えると、晴れ舞台がなくなることは本当に悔しい。でも、それ以上に命と健康に勝るものはない、というのが結論でした」と明かした。開幕100日以上も前の決定。「もう少し(可否判断を)待ってもいいのでは」という意見もあったという。だが、重要視されたのが「安全」「医療体制」「けがのリスク」の3点だった。

 大会では3万人を超える選手、関係者に加え、応援も含めた観客が大きく行き交う。さらに今年は21府県と広域にわたり、「移動、宿泊の安全確保が難しい」と判断された。また、真夏の大会のため、熱中症で搬送される人も例年100人単位でいる。新型コロナ対策が続く医療現場への影響は大きい。

 現在、休校や部活動中止が続く中、練習ができていない選手も多い。準備期間が少ない中で練習のピッチを上げることでけがのリスクも大きくなる。増田さんは「自主練習をさせていても、もっとやろうとする子供たちもいると聞いた。感染拡大のリスクやけがを考えると良くない」と語った。

 高校生アスリートにとってはひとつの目標が消えた。増田さんは「努力や友情は絶対になくならない。これからも強く明るく生きてほしい」とエールを送った。

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