井上尚弥、カシメロに「しっかり仕上げて」…幻のラスベガス決戦の日に注文

カシメロ戦について改めて心情を語る井上尚弥(大橋ジム提供)
カシメロ戦について改めて心情を語る井上尚弥(大橋ジム提供)

 プロボクシングWBA、IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(27)=大橋=が米ラスベガス決戦の試合予定日だった25日、書面でメッセージを寄せ、意欲を新たにした。新型コロナウイルス感染拡大で延期となったラスベガスでの3団体統一戦について「必ず実現させる」と約束。来たる大一番を思い描き、対戦相手のWBO王者ジョンリール・カシメロ(31)=フィリピン=に「しっかり仕上げて」と注文した。先行き不透明なコロナ禍にも「大変な状況を乗り越えましょう」と呼び掛けた。

 コロナ禍がなければ、井上は家族とともにラスベガスに滞在し、日本時間26日午後には“聖地”のリングに上がるはずだった。幻となった「決戦日」を迎え、改めて決意を示した。書面で「試合延期をしっかりと受け止めているので、心境に変わりなく、来る日に向けて調整中です。焦りは何一つありません。現在はオーバーワークでも練習不足でもなく、スキルを落とすことなくキープしています」と現状を報告した。

 今月下旬に入り、国内のプロボクシング界では愛知県内のジムで相次いで4人のコロナ感染者が出た。緊急事態宣言でほとんどのジムが休業しており、井上が所属する大橋ジムもプロ選手でも練習自粛状態だ。世界戦を予定する井上は調整が認められており、GOサインにいつでも対応できるよう、6割ほどの状態を常にキープしているという。

  • 井上尚がラスベガスで行う予定だった世界戦のポスター

    井上尚がラスベガスで行う予定だった世界戦のポスター

 そんな名王者に、カシメロは地元紙を通じ「いい試合をするため、ハードに練習しろ」と“挑発”。それを呼応したのか、井上は「カシメロ選手もトレーニングができる環境にあるとの情報なので、しっかりと仕上げてほしい。その情報以外にこちらにもしっかりとした情報が入っているので気にしていません」と冷静に“挑発返し”した。

 新たな試合日はまだ設定されていないものの、「必ず3団体統一戦を実現させますのでファンの皆さん、楽しみに待っていて下さい」。同時に、何度もSNSでウイルス感染拡大防止を訴えてきたように「今は皆がつらい状況です。一人一人の意識で守れる命が助かり、近い将来を変えます。そのためには不要不急の外出を控え、人との接触を減らし、この大変な状況を乗り越えましょう」と強い決意とメッセージを送った。(谷口 隆俊)

カシメロ戦について改めて心情を語る井上尚弥(大橋ジム提供)
井上尚がラスベガスで行う予定だった世界戦のポスター
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