元女子プロ野球の佐藤千尋さんが駒大苫小牧の部長就任、日本一導く

ノックを打つ佐藤部長(11日に撮影)
ノックを打つ佐藤部長(11日に撮影)

 元プロのルーキー先生が日本一を目指す。今春、創部した駒大苫小牧高の女子硬式野球部の部長に昨季まで女子プロ野球で8年間プレーした佐藤千尋さん(30)が就任した。同校に保健体育の教員として4月に着任、1期生となる新入生24人の選手とともに、新しいスタートを切った。男子硬式野球部が2004、05年に夏の甲子園を連覇した時に副部長、部長を務めていた茶木圭介監督(42)とともに、男子に続く頂点を狙う。

 小学から高校まではソフトボール選手。北海道教育大岩見沢では当初、マネジャーとして硬式野球部に入部した。プレーヤーへの気持ちを捨てきれず2年春に選手となった。男子と一緒にリーグで戦った。「腕試し」と受けた女子プロ野球のトライアウトに合格。4球団でプレーし、埼玉アストライアでは主将も務めた。昨年に引退、その後に同校の女子野球部部長就任を打診された。

 常に挑み続けてきた野球人生だが今回は不安もあった。選手としての経験は豊富だが教員や指導者は初めて。いきなり教育現場に飛び込んでいいものか…。迷っている時に背中を押してくれたのが茶木監督だった。「やる気と愛情だけ持ってきてくれれば俺が何とかするから」。力強い言葉に前向きになり「自分の成長のためにも」と決断した。

 チームは今月11日に初練習を行い始動した。だが新型コロナウイルスの感染拡大の影響で現在、全体練習はできていない。初練習では初々しくノックを打ったが「体を作り直さないと」と苦笑い。

 24人のうち硬式経験者は3人と少ないが「思ったよりも形になっている選手が多い。自分がプロで学んだことを還元していきたい」。ルーキー先生が新しい「駒苫」の歴史を作っていく。(西塚 祐司)

 ◆佐藤 千尋(さとう・ちひろ)1989年10月22日、東京都生まれ。30歳。岩手県金ケ崎第一小3年の時、少年団でソフトボールを始める。金ケ崎中、一関一高でも女子ソフトボール部。北海道教育大岩見沢硬式野球部では2年春から内野手としてプレー、同秋に2部で初安打をマーク。11年に女子プロ野球のトライアウトに合格。埼玉アストライアなど4球団に所属、内外野を守れるユーティリティープレーヤーとして8年間活躍。13年はベストナイン、18年はゴールデングラブ賞を受賞。19年に引退。通算334試合、打率2割8分1厘。160センチ。右投左打。

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